詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ひよっこ「アンタ(田舎娘)と大学生の、恋の話!」byぱるる

 

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 NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の第16週「アイアイ傘とノック」は、先週の、みね子と島谷の、東京タワー・デートに引き続き、完全な恋愛モードで、脚がつったみね子のマッサージをする島谷、彼から有田焼のネックレスをプレゼントされるみね子、スイカを食べて、お互いの顔を、両手でムギューッと挟む二人、すずふり亭の裏のスペースでサンドイッチを食べる二人、風邪をひいた島谷に、お粥とネギ湯を食べさせるみね子、などと、別に、時子じゃなくても、「バカじゃないですか?アナタ方は!」と言いたくなるような、甘いシーンの連続で、ファンでも、好みの分かれる週となっていたかも知れません。

 

 ちなみに、二人のイチャイチャ・エピソードで、私が、最も記憶に残ったシーンは、みね子と島谷が、サンドイッチを食べている時、自作漫画の取材行為(?)のために、レッドベレーだったか、グリーンベレーだったか、忘れましたが、漫画家の一人が、イチャつく二人の様子を覗き見、誤って、音を立ててしまった、その危機を、猫の鳴き声で逃れるという、あまりに古典的なシーンです・・・ま、みね子の「(訛って)ねごです」のお蔭で、つまらなくはなかったですけど、結構、勇気のいる脚本・演出だったと思います。

 

 それにしても、漫画家に限らず、早苗にしても、由香にしても、あらゆる登場人物が、「見ちゃえ、聞いちゃえ、喋っちゃえ」といった感じのキャラばかりで、「壁に耳あり、障子に目あり」という言葉こそ、このドラマの、最大のテーマなのかも知れません。

 

 

 ところで、みね子と島谷の交際期間、すでに2~3ヶ月(それ以上?)の月日が流れているようですが、二人の間には、一切、性的な関係はないようです。

 

 そして、父親から、島谷の縁談が持ち込まれ、由香から、みね子も、その事実を知らされ、早くも、別れる可能性が出てきた二人・・・。

 

 みね子と島谷は、恋人関係にあると言っても、おそらく、キスさえしていないのに、これから、別れる別れないの話をするのも、何だか、妙な感じですが・・・こんなに早い段階で別れるなら、どうせ、プラトニックな関係で終るなら、わざわざ、「付き合ってください」みたいなことをしないで、両想いだけど、二人で、何処かに出掛けたりもするけど、恋人ではないという関係の中、みね子が、時子や早苗に押されて、島谷に告白しようと覚悟した時、彼に縁談の話が舞い込んで・・・お互い、好きだったのに、タイミングが悪くて、結局、付き合うことは出来なかった、みたいな設定の方が良かった気がしますが、どうでしょう?

 

 

 最後に、田舎娘と大学生の恋の話とは、あまり関係ないですけども、田舎娘とアプレ娘の、久し振りの再会のやり取り、かなり、面白かったです。

 

 みね子の、暗がりで由香を見た時の「うわぁ!」という驚き、「ちょっと付き合って」という由香の誘いに対して、「え、や、やです、やです、やだっ、怖い・・・何ですか、もう!」と、激しく、由香の手を振りほどくみね子・・・これまで、2回、喫茶店の飲食代を支払わされただけなのに、宗男の戦争体験のトラウマより、もっと、深いトラウマを背負っているかのような、みね子の由香への拒絶反応は、とにかく、面白かったので、今後も、見たかったのですが、ドラマの展開上、二人は、もう、仲良くなってしまう流れのようで、本当に残念です。

 

 みんな仲良くの、ひよっこの世界で、由香だけはみね子の、「天敵」で在り続けて欲しかったのですが・・・。