詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ひよっこ、豊子が「勝ち抜きクイズ3Q」で優勝し、澄子とハワイへ!

 

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 NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の、第115話と第116話は、みね子の元同僚・豊子の呼び掛けで、二度目の乙女寮(コスモスの部屋)の同窓会が行われ・・・実は、テレビのクイズ番組に出場していた、豊子の勇姿を、(結果が出ているのに)手に汗握りながら、みんなで応援をしつつ観る、という内容で、久しぶりに、ひよっこ指数100%の、遊び心がある、楽しい回でした。

 

 それだけに、アンチ・ひよっこの人たちの中では、「また、寄り道が始まったよ」という反応も、多かったようですが・・・。

 

 


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  乙女たちが揃えば、ピーチク・パーチク、うるさくなるだろう、あかね荘の住民の機嫌を損ねないようにと、大家さんを始め、今日の同窓会のために作った料理を配り歩く、みね子と時子ですが・・・漫画家の二人に対して、まるで、変質者でも見るかのような、この表情・・・一体、彼らが、何をしたというのでしょう?

 

 ネット上でも、登場した時から、今の今まで、ずっと、不人気だし(あの漫画家、最終的に、二人とも、餓死して欲しい、という声まで)・・・人畜無害のコメディーキャラ要員で、ここまで視聴者から、嫌われる理由なんて、ないはずなのですが・・・。

 

 


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 このドラマでは、とにかく、みんな、深々と、頭を下げます 、女同士、男同士で、ハグします、そして、少しでも油断しようものなら・・・このように、ガッチリと、顔をつかまれます!

 

 


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「もしも、あかね荘の大家の富が、オバケだとしたら、どんな顔をするか選手権」の開催です。優勝は・・・驚き過ぎの澄子、冷静過ぎる豊子、ではなく、本物のオバケを見たかのような顔をしている、幸子で、文句なしかと思われます。

 

 


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  カメラの都合で、正面手前の席に、誰も座る人が居ない・・・なんて、話をするのは、無粋なので、私は致しません。

 

 視聴者が、美味しそうな料理も、乙女たち、それぞれの表情も見れて、良い配置だと思います。

 

 


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 澄子の近況報告、父親から「新しい母親が、外で勤めを始めるから、帰って来い、嫌なら、仕送り増やせ」と言われたそうな・・・彼女の酷い、父親と継母、一回でいいから、このドラマに、登場して欲しい気がします。

 

 もちろん、あまり、イメージが良くない人をキャスティングして・・・。

 

 


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 米子 「助川時子さんですよね?頑張ってください。立派な女優になってください。心の底から、応援しています。諦めて、結婚とか考えちゃ駄目・・・私のためにも!(時子、サインしますか?)いりません!」

 

 ハッキリ言って、この人は、実家で、米屋の手伝いなんかしてるよりも、探偵になるべきだと思います。みね子が、彼女に、実捜しを依頼していたら、きっと綿引より、良い仕事をしたはずです。

 

 

 

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 みね子たち6人は、(世界一狭い?)広場から、愛子の部屋に移動して、テレビのスイッチをオン、画面に現れた豊子の姿を見て、盛り上がる乙女たち、その真下の部屋には、一人で読書中の早苗・・・ このミステリアスな、彼女の目付きを見る限り、急遽、「何を隠そう、早苗には、透視能力があったのでした」という設定に変えても、アリな感じがします。

 

 


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 秋田で、豊子が出ているクイズ番組を観ながら、家族に自慢をする優子、彼女の、何とも、評価が難しい、旦那の容姿より、「優子ちゃんの、お友達なの?」という少女の声の方が、訛っているのに、綺麗な発音で、とても印象的でした。

 

 

 

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  漫画家のグリーンベレーの方が、ドアを開けたら、廊下に早苗、彼女のおでこに、強い衝撃が走りますが、幸い、記憶喪失にまでは、至らなかったようです。

 

 ドリフのコントで言えば、漫画家の二人は、加藤と志村、早苗は、長介・・・?

 

 


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 豊子の決勝の相手の東大生に、「何か、魚みたいな顔だな・・・いちいち、腹立つな!」 と澄子が、このクイズ番組の視聴者と、ひよっこの視聴者、とにかく全ての、視聴者が思っていたことを、見事に、代弁します。

 

 


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 豊子出場の、勝ち抜きクイズ3Qの、優勝を決定する問題の答えが、なんと、ナバタメ・・・最近、なくてもいいような(手抜きのような)、鬱陶しい回想シーンが多かった中、この澄子の、向島電機時代の、自己紹介の回想シーンを挟んだ演出は、バッチリ、決まったのではないでしょうか?

 

 


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 豊子に、一緒にハワイ(優勝賞品)へ行こう、と誘われて、思わず、澄子が、彼女に飛びつき、押し倒します。

 

 おそらく、これが、ひよっこにおける、最初で最後の、ベッドシーンになる気がします。

 

 

 今回の、乙女寮(コスモスの部屋)の二度目の同窓会と、豊子のクイズ番組優勝の話は、ひよっこ初登場の、演出家の仕事だったようですが、これまでに出来上がっていた、ドラマと各キャラクターの雰囲気を、きちんと引き継ぎつつ、これまでの演出陣が、ワンシーン長めで、「ドラマじゃなくて、舞台みたい」と批判されていることを意識したと思われる・・・乙女たちをメインに、早苗を挟んだり、漫画家を挟んだり、優子を挟んだり、富を挟んだりする、オーソドックスなドラマ的演出は、以前よりもテンポが良くなった、と評価する人も、少なからず、いたのではないでしょうか?

 

 私は、率直に、面白い回だったと思います。ひよっこの視聴者には、真面目な人が多いらしく、とにかく、実の記憶喪失がどうなるか?ばかりを急かして、こういう箸休め的なエピソードが出てくると、「ストーリーと関係ないことをやるな!」と、軽くネットが荒れますが、今の朝ドラが、全部で156話もある中で、数話くらい、こういう遊びというか、(視聴者にとっても)息抜きの回があっても、別に、悪くはないと思うのですが・・・え?明らかに、数話じゃないから、怒ってる?

 

 ・・・それは、失礼致しました。