詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

2016-09-01から1日間の記事一覧

秋の1~2行句集 (30篇) その2

何の秋?結局、何もしない秋 渡り鳥、旅費の要らない、憎いやつ 新米は、コンビニ弁当で食べている 秋の虫、声は良いけど、顔面が 雑誌丸め、部屋に侵入して来た、蟋蟀に立ち向かう 月が出たくらいで、よいっよいっだなんて、昔の日本人はお気楽 秋の七草知…

秋の1~2行句集 (30篇) その1

紅葉って、飛び降りしても、叫ばない 紅葉狩り、モチベーションが上がらない 名月を崖の下から眺めている、訳アリで 猫の眼を、月だと思って、見つめ合う 風がススキと、合気道の特訓 台風来た、野良猫たちは、どうしてる? ミノムシ並みに落ち葉をまとった…

夏の1~2行句集 (30篇) その3

風鈴が、タイマーかけたみたいに、同じ時間に鳴り出す サクランボを口の中で苛め抜く 桜桃が、サクランボとは紛らわしい 特技は、桃の皮を、それは綺麗に剥くことです 美人がカタツムリを踏み潰したくなるよな、梅雨の憂鬱 幽霊の出る部屋に、あえて入居する…

夏の1~2行句集 (30篇) その2

虹の滑り台、ただの死刑台 一人がビニール傘を盗めば、窃盗の連鎖が止まらない 蝿と蚊に、同時に好かれて、今夜は眠れない 蜥蜴は、年老いた壁の隙間から生まれる モグラの死骸、散々命乞いしたまま、固まっている感じ 飛んで来たカナブンの奇襲を、額の壁が…

夏の1~2行句集 (30篇) その1 

とんでもない雷の日には、臍くらいやるよと思う 水で溶かして絵を描きたくなるよな、雨蛙 初めて開いた中国製の傘、いきなり壊れている この甕の梅干しは、子に孫に伝えるタイムカプセル お地蔵様にレインコートかけて、凄く期待する 梅雨が終われば、乾燥機…