詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

2016-09-10から1日間の記事一覧

鉄猫の、それは長い余生

鉄猫は硬く 重く、強い そして黒い みんな、鉄猫が 気にくわない どうしてだろう? 棒で殴りたくなる 実際、全力で殴ってやる けど、鉄猫は痛がらない ニャア、とも言わない 逃げようともしない あくびをする余裕もある だから、みんな 一段と、コイツを攻撃…

危険地帯、ひと駅違えば、大違い

駅から出たら そこは戦場だった タクシー乗り場へ行ったら 戦車の行列が出来ていた 一応、乗車して、目的地を告げた 「その場所へ行く橋は 三日前に爆破されたので 途中までしか行けない」 ヘルメットに迷彩服の 運転手が言った 「行けるところまで、お願い…

浦島太郎の後悔

私が竜宮城から帰って来て 絶対に開けてはいけない と、向こうで約束した玉手箱を つい、開けてしまうと そこには、ぎっしり 亀の子が敷き詰められていました 彼らは、私に、こう訴えます 「我々は、親に捨てられました これからは、貴方を親と慕って 生きて…

満月と海月と遊び心

皆さん、ご存じの通り クラゲといえば 様々な色の種類があるものです そんな多種多様のクラゲたちが 一斉に、海を飛び出しまして フワフワ、フワフワ、浮き出しまして それは無数におりまして クラゲが、夜空を泳ぐこと五分 星に、クラゲが、かぶさって ラン…