詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

2016-09-22から1日間の記事一覧

因果応報、この世の摂理、そこに神の意思は介在するのか?

今、お前が苛めている猫は お前の祖先の生まれ変わりである お前は、お前の意志で その猫を苛めていると思っているようだが そうではない、お前の祖先が この世の摂理から、罰を受けているのである お前は、知らず知らず 刑の執行人をやらされているのである…

お嬢さん、なぜ私を、そんな目で

黒く短く しっとりした 美しい髪の 華奢な、白い素肌の お嬢さん はっきり、くっきりした眉 長い睫毛の 一重だけど、大きな瞳の お嬢さん 君の柔らかい耳たぶを 私の唇で引っ張ったら 空から、くす玉が降りて来て パカッと割れて 二人を祝福してくれる そん…

墜落したら、満月のせい

満月の夜 星空から 縄梯子が 降りて来る 昇ってみようと 足をかけたら ゆっくり、縄梯子が 引き上げられてゆく どこまでも、どこまでも 引き上げられて とうとう、月までやって来た 満月は言った 「どう?私、輝いてる?」 「はい」と答えたら 「よろしい」…

ある動物園一の哲学者、厭世猿

ある動物園の猿山にいる、厭世猿は つい、この前まで、人間だった しかし、自分が人間であることが 嫌で嫌で仕方ない そう苦悩し続けた結果 猿へと退化した 本人は、進化だと思っている 他の猿たちが 厭世猿の周囲で キーキー、キーキー 楽しそうに、はしゃ…

サンドバッグピッグに食べ物を

サンドバッグピッグは 身体が退化して、足がない 顔だけあって、首はなく まるで、大きなハムみたい そして、臀部に アンテナみたいな尻尾が 誇らしげに立っている サンドバッグピッグは 殴ってよし、蹴ってよし タックルしてよし、投げ飛ばしてよし 顔面に…

ダンシングピッグの屠殺方法

ダンシングピッグは 後ろ脚が長い 尻尾を引っ張ると 背筋をピーンと伸ばして すぐに立ち上がる そして、レコードをかける 例えば、ワルツ とても、豚とは思えないくらい 優雅に、ダンスを踊り始める 音楽が流れている間は 一時間でも、二時間でも 倒れるまで…