詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

シュールレアリズム

理想を言えば、岩崎宏美さんが適任かと思います

ゾンビは、朝も昼も夜も眠らない 二十四時間、何処かを彷徨している 死神から 「眠ってしまえば もう一度、死ぬよ」 と、警告されているので 意地でも、起きている だから、多くのゾンビが 睡眠不足で、苛立ちながらも そのストレスから 人間を襲ったり、食…

河童と半魚人、激化するテレビの視聴率競争

テレビ局Aでは「河童だらけの水泳大会」 テレビ局Bでは「半魚人だらけの水泳大会」 同時放映したところ 水着姿の綺麗な人魚もいた テレビ局Bの「半魚人だらけ」 が、視聴率で圧勝した 視聴率でBに完敗した、テレビ局Aの 「河童だらけ」に参加したメス河…

会話劇、電柱6本恋物語

電柱A男、電柱B男、電柱C女 交際中の電柱Aと 電柱Cが、愛を語り合っている この二本の間にいる 電柱Bは、それを退屈そうに聞いている 電柱Aも、電柱Cも 電柱Bが、邪魔だと思っている もちろん、電柱Bだって こんな状況は、耐え難い 電柱Aは言った…

中国の故事成語・漁夫の利、その現代版・シェフの利

豆腐男同士が、路上でケンカだ モメンとキヌゴシが 些細なことから、大変な殴り合いだ モメンの方が、やや優勢だ キヌゴシの方が、身体がヤワだ キヌゴシの仲間が、三人来た さすがのモメンも、不利な状況となった しかし、そこへ、モメンの仲間も二人来た …

ウェイターのアルバイトから、正式な楽団員に

朝、目が覚めたら 両手がシンバルになっていた そんな、不幸な男がいた 何をするにも、凄く目立つし 言うまでもなく、とても不便で 一人じゃ、普通の生活さえ、難しかった また、誰かの話を聞いている時 感心すると、思わず、両手を合わせ ジャーン!と、叩…

警察が現場検証をする前に、余計なことをして、不快な思いをした私

間違えて、自分のアパートの部屋の 隣の部屋に、入ってしまった そこには、人間の骨が散乱していた 全部、集めて、組み立てたら 「俺が眠っている間に 勝手なことをするな! まだ、現場検証してないのに!」 と、完成した骸骨に、大声で叱られた 仕方がない…

自業自得、度を超えた悪戯の報い

妖怪・笊蟹坊主は 大きな笊に、生きた蟹をいっぱい入れ 胸に抱えている、少年の妖怪で 人間と遭遇すると 「この蟹を食いなされ 五匹くらい掴んで 何らかの容器に入れなされ 家族へのお土産にしなされ 帰ったら、釜茹でにしなされ 爪や脚を折って、しゃぶりな…

鉄球君、殺人事件に巻き込まれ、性格変わる

鉄球君、姿は 砲丸そのもので ゆっくりではあるが 動くし、言葉も喋る とても無邪気で、とても明るい かなりの自信家でもある だから、鉄球君は よく自画自賛をする 「僕はねえ、硬くてねえ 重くてねえ、黒くてねえ ツヤがあってねえ、男らしくてねえ 可愛く…

人間より、成長の早いロボット

街を、巨大な機械の塊が ゆっくり、ゆっくり、移動する この機械は 目の前にあるものを 何でも、破壊しては 自分の体の一部にしてしまうのが 最大の特徴で 人間さえも 歯車のごとく ハンドルを回したり ペダルを漕いだり ベルトの上を走らされたり 動力源と…

ロボットなのに、理性を見失う、危険性アリ

僕の家で、お手伝いさんをしている 二足歩行のロボットは あるスイッチが入ると もう、手がつけられなくなるほど 大暴れする そのスイッチは、彼の 平らな頭頂部についている そこへ、たまたま、鳩が着地し ボタンを踏んでしまった時なんて ロボットは、素早…

世界一、男と目が合った女

モナリザは、週に一度 選ばれし、魅力的な男に 一瞬、ウインクをする モナリザは、月に一度 選ばれし、魅力的な男に 一瞬、キスを迫る モナリザは、年に一度 選ばれし、魅力的な男に 一瞬、裸を見せる モナリザは 絵画に閉じ込められた 魔性の女である 選ば…

科学万能主義を批判し過ぎてはいけない

二十一世紀後半 人類は、偉大な進歩を遂げ 多くの人間が、小指を 機械化することに成功した これによって、小指から レーザービームが出せるようになった 小指が、数センチ、伸縮自在にもなった 野球では、新たな変化球が誕生した 小指だけは、象に踏まれて…

私の部屋にプラネタリウムが出来ました

星空を切り取って 壁紙にした 私の部屋の四方で 星たちは、光り輝いている たまに、流星も見られる 二個、三個 五個、十個 もっと、連鎖する時もある 新たに、星空を調達して 壁だけではなく、天井にも貼った 困ったことに 夜でも、明るいので 容易には、眠…

不慮の事故、通りすがりの人に助けてもらう

水が飲みたかった ちょっと先に、水道があった 小走りで向かった 急いで、蛇口をひねった しかし、回っているのは、蛇口ではなく 私の、右手首の方だった 雑巾のように捩れて もう、とれそうになっている 痛みも出てきた こんな状況になっても 私の、水を飲…

危ない橋を安全に渡るには?

あるひどい田舎にある 車では、渡ることの出来ない 細くて古ぼけた、木製の橋は 自分の気に入らない人間が 彼を使って、向こう側へ渡ろうとすると まるで、団子虫のように クルクルッと、丸まり 気に入らない人間を巻き込みながら ドボンッと、川の底へ沈む …

国家裸体法第一条第一項により

視界三百六十度 裸体、裸体、裸体 そこは、紛れもない裸体の国で 私のような、半裸主義者は アッと言う間に、警官に逮捕され 「もう、隠し事するなよ」 と、諭され、罰金を取られ 挙げ句の果てに 衣服まで脱がされてしまう 徹底裸体主義者たちの国 もちろん…

死への憧れ、百年間、秘めていた思い

ある小さな街の駅に 大きな時計台が建っていた 彼は、大勢の人たちの前で 生誕百周年記念の、こんなスピーチをした 「私は、これまで 時計として生まれ、時計として働き 一生懸命、皆さんに、お仕えしてきました そんな私ですが、ここだけの話 実は、何度も…

人間に先駆けて、月に住むのは?

蝶が、月に向かって 飛んで行く 一匹ではない 数匹でもない 一見して、数え切れない程の、蝶の群れが 途切れることのない列を作り まるで、地球から月へ 橋を架けるかのように、飛んでいる しかし、近付いて よく観察してみたら そこに、蝶なんかいなかった …

天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず、しかし、骸骨とゾンビの間には?

とある県の、人里離れた、山間部に住む 骸骨の三人家族が 自宅のリビングで、くつろいでいた時 骸骨の男の子が、こう会話を切り出した 「お父さん!」 「どうした、息子?」 「早く、人間になりたいね」 「息子!」 「何だよ、お母さん」 「私たちは、元々、…

人気はあるが、見掛け倒し

猫顔探偵は、顔だけ猫で それ以外は、人間と同じである 主に、失踪猫の捜索を生業にしているが 別に、猫語が話せる訳ではないので 特に、顔が猫であるアドバンテージはない それどころか、人間の言葉が喋れないので 依頼主とは、全て筆談である 猫顔探偵は、…

片想い、健気な努力

骸骨娘は、骸骨だが 服を着ているし、カツラも付けている あるスナックで、ホステスをしていて そこのオーナーに、恋をしている 「オーナーは ポッチャリした女と 痩せ気味の女とでは どっちが好みですか?」 と、本来は内気で無口な 骸骨娘が、勇気を出して…

天気が良いので、男と女と子供が、ハイキングへ行く話

雪国では 雪が降り続く時 特に、吹雪も重なれば 誰も家を出ない だから、この機を狙って 雪男や、雪女や、雪子供たちは ソフトクリームや かき氷や、シャーベットを持って ハイキングに出掛ける 「おお、牧場は緑」の替え歌で 「おお、スキー場は白い」を 雪…

立ち直りの早い、ゾンビのお嬢さん

ある日、ゾンビ女が 割れた頭骸骨を、麦藁帽子で隠しつつ 街を歩いていると 通りすがりの知らない男に 「お前は、女の腐ったのだ!」 と、暴言を吐かれてしまった 「それは、反論出来ない事実だわ」 と、ゾンビ女は、その場でよろめいて 地べたに座り込み、…

一生、留守番しているだけの、退屈な私の生活

誕生してから 約一世紀以上 何度も、何度も ノックされ 鍵を捩じ込まれ ノブを回され バタン、バタンと 開けたり、閉めたり いいようにされてきた 老いたドアが 「もう、嫌になってしまった」 と、ため息をついた そして、自分の半生を こんな風に、まとめた…

心はふたつ、体はひとつ、○○もひとつ

驢馬人間は、西洋の神話に出てくる ケンタウルスの、驢馬版の姿をしている 実は、人間部分よりも 驢馬部分の方が、主導権を握っている だから、人間部分の方が眠くなっても 驢馬部分の方が、パカパカ走り出して 眠れなかったり 人間部分に空腹感がなくても …

嫌われるアラフォー女子社員

ある会社に、小さな炎を吐く 独り者のアラフォー女がいた 少し前までは 男性社員の煙草に、火を点ける時 重宝がられていた 彼女自身も 「男って、みんな私に 火を点けてもらいたいのよね」 と、思い上がっていた しかし、世間一般、禁煙の波 煙草税は、年々…

こんな理由で、人類が滅亡するなんて

慣れというものは、恐いもので いつものように 地球の周囲を巡回していた月が 油断し、誤って 地球に墜落した 人間の野次馬が どんどん、集まって来た 大怪我を負って動けない 月の情けない姿を みんな、夢中になって カメラで、撮影した よじ登って、旗を立…

物思いにふける落とし穴

私は、落とし穴です 完成してから、約三年は経っています 側面の土が、底にこぼれて やや、浅くなっています 落ち葉も、かなり、飛んでしまって 段ボールの蓋が、殆ど見えています 早く、誰かを落として、一人前になりたい そう願う、日々を送っています 実…

中東の笛より酷い、私のジャッジ

スタジアムに入ったら そこは、異様な雰囲気だった 右の陣には、ゾンビがいっぱい 左の陣には、ゴーストがいっぱい 試合が始まった! ゾンビも、ゴーストも かなり、気合いが入っている 相手の陣地へ走ったり 味方の陣地に戻ったり やたら、動きが激しい ゾ…

支持はする、しかし、自分の手は汚したくない

泥人形さんは、素敵だ 身長が180あるし IQも180ある 性格は温厚で、正義感も強い 知識があって、知恵もある そして、世界的な資産家だ 多くの有力者に推され 今度の国会議員の選挙に 立候補することになった 彼は、郷土愛と、愛国心に満ち 政策通で…

宿命について、叩く女、叩かれる男

ハンマー女と石男 追われる石男 追うハンマー女 つまずく石男 ここぞばかり、ハンマーを振る ハンマー女 別のハンマー女も 応援にやって来た 「叩くって、健康!」 「ああ、石が割れるって、快感!」 石男は、完全に粉砕され 大量の石ころとなった 「○○地区…

人生を変える出会い

小さい鬼がいた 彼は、赤鬼だった 頭にツノが、二本生えていた 髪の毛は、モジャモジャだった 顔は、鋭い目つきに、鋭い牙 上半身は裸で、金棒を持ち 虎皮の腰巻きをしていた それは、いかにも典型的な 日本の鬼のスタイルだったが 背丈は、二十センチしかな…

本体をたずねて完全に

何らかの獣の尻尾が 「本体はどこ?本体を見つけて!」 と、連呼しながら、さまよっている その姿が、あまりに痛々しかったので 思わず私が、「ここだ!」と嘘をついたら 「本当ですか?」 と、尻尾は疑っている様子 「いや、実際は違う でも、今日から私が…

やや迷惑、とはいえ、邪険にも出来ない

ある事情により 骨抜きにされ、骨なしになって 自力では、歩くことも 起き上がることも、出来なくなった 私の兄は、今日も 三人がけのソファーに寝そべり 人間の心の闇 自然の非情さ 神への皮肉 世の中の俗悪さ加減、等について 熱心に、なおかつ、酷い滑舌…

恋愛対談、恋多き氷女の赤裸々話

氷女同士で 夏、水着姿の氷女が二人 プールサイドで、恋愛について 語り合っていた 「未だかつて、私を愛して キスして、抱擁して、溶かして ただの水に出来そうな男なんて いなかったわ」 「みんな、いやらしい手で ちょっと、触るだけ」 「あっ、冷たい、…

真昼の幽霊

ひとりぼっちの、美しい少女 永遠に、微笑し続ける、だけの 真昼の・・・幽霊 太陽の光を気にして、木陰から出ず 病院の、人の行き来を眺めながら 退屈そうに、あくびをする この世に、未練があるとは、思えない とにかく、無邪気な、真昼の・・・幽霊 好き…

赤ちゃんのあやし方、鉄製の場合

鉄で出来た赤ちゃんは 「高い高い」しちゃ、駄目なんです 「重いなあ」って 顔をするから、傷付くんです 鉄で出来た赤ちゃんは 「硬い、硬い」しなきゃ、駄目なんです 素手で? 違います 素手では、叩く側が 「痛そうだなあ」って 顔をするから、傷付くんで…

可哀想な錆びたロボット

錆びたロボットは ギイギイと、音をたてながら ぎこちない動きで、街を歩き 手当たり次第、誰に会っても 「錆を取ってください」 と、頼むのだが、みんなに断られ続け ついに、錆で動かなくなった 公園のベンチに座ったまま オブジェのように、静止している …

加害者ではある、しかし、どこまで責任があるのか?

ネズミ捕りが ネズミを、バチンと 抑えつけた ネズミは、もう、動けない 口から、血が滴っている ネズミ捕りは かなり、動揺しながら言った 「もっと、嬉しいものかと思っていたが うしろめたいばかりだ」 ネズミは、最期の力を、ふり絞って言った 「これな…

モテない理由、外見のせい、という言い訳

ある外見がイマイチで、モテない美大生が 格好良い自画像を書いたら 自分自身まで、格好良くなっていた お蔭で、人生初の彼女が出来た しかし、残念ながら、顔はブスだった ブスの彼女をモデルに 本人とは、似ても似つかない 美しい肖像画を描いたら 彼女は…

番号で呼び合う関係 三篇

一号の指令と十三号 行け、十三号! もう、十二号のことは忘れろ! しっかり、十四号のことを追え! 十三号! 十二号がいてくれたら・・・なんて 二度と、弱音を吐くな! 十三号! 早く、十四号のことを捕まえるんだ! 十五号に遅れをとってはならない! 十…

半猫人、自信喪失中

半猫人は、顔こそ人間だが 猫の耳と、ヒゲがついている 手と足は人間だが、それ以外は猫で 当然、毛むくじゃら 四つん這いで歩き、尻尾もついている 半猫人は、知らない家を訪問して 「一匹百円で、鼠捕りますけど どうでしょう?」 と、営業活動するが 「鼠…

猟奇的殺人事件、妻を殺した男の告白

妻は、氷のように冷たい女 というより、氷の女でした 私が愛すれば愛するほど 妻の身体は、徐々に、溶けていきました 妻は、私に抱かれながら 突然、「もう、触らないで!」 と、大声で拒絶しました 私は、怒りました おそらく、狂ってもいました 急いで、私…

死への誘い、という名の合唱曲

美しい少女が 部屋のあちこちに現れて みんなで、合唱を始めた それは、聴いたことのない歌だったが 不思議と何だか、懐かしい 「ああ、大勢の少女たちが、私のために 素晴らしい合唱を、披露してくれている 有り難いな」 私は、何故か、この部屋に集合して…

ある異色の曲芸師、ピエロのゾンビ

ピエロのゾンビ、玉乗りをする ピエロのゾンビは 見た目も凄いが、異臭も凄い 全身に、蝿がたかっている しかし、見世物として 大衆の目をひくらしく かなり、遠巻きだが 結構、人は集まる ピエロのゾンビが 玉乗りに挑戦する 大体、約三十秒くらいは 上手く…

マトリョーシカ

全ては夢 良い夢も 悪い夢も ただの夢 何度、夢から覚めても 再び、夢 とにかく、目が覚めたと思ったら それは夢 何度、起きても、夢の続き 全ては夢 良い夢も 悪い夢も ただの夢 まるで、マトリョーシカ? それは、間違った喩え どうやら、私は 永遠に 現実…

禁句、親しき仲にも礼儀あり

ある霊園では 夜になると 一体のゾンビが 墓場から這い上がり 話し相手を探しに 周辺をさまよい歩く 寂しかったのだろう かなり、長い間、話をする 実は、話術が巧みである 性格も陽気で、親しみやすい しかし、訊いてはならない質問がある 「どうして、火葬…

三親等・四親等の人もいたそうです

見知らぬ幽霊がいた Aさんに紹介した Bさんに紹介した Cさんに紹介した 誰にとっても、見知らぬ幽霊だった 意地になって、あと百人に紹介した やっぱり、誰も知らないという 外国人なのだろうか? そう思って、国籍問わず、千人に紹介した やっぱり、誰も…

喧嘩の絶えない夫婦

金吹き女は 世界を美しくするために 口から、金の塗料を吹いて あっちこっち、金色に染めてしまう その夫である、金拭き男は 自然のままが、何より美しい と、我が妻が金色に染めたものを 雑巾で拭いて、元に戻してしまう 当然、毎日が喧嘩 そもそも、こんな…

隠し味は魂

妖怪キノコ人間は 決して、悪い妖怪ではない その姿こそ あらゆる種類の茸が固まって 人の形になっていて、気味が悪いが 心は、自己犠牲の精神に満ちている 勝手に、他人の家の 浴室に忍び込んで 浴槽をきれいに掃除し 熱湯を注ぎ、自分が入り フタを閉める …