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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

縁起ものにして、嫌われもの、お祝い天使

お祝い天使は、双子の兄弟である 主な仕事は、教会の結婚式で 新郎新婦の頭上を、パタパタ飛びながら 誓いのキスの後、クラッカーを鳴らし 「おめでとうございます!」 と、素晴らしい笑顔で、叫ぶことである そして、披露宴では 誰よりも、酒を飲み 誰より…

そろそろ、使えなくなるかも知れない吊り橋

ある場所に、深い谷があった そこには、天使が四人いて 吊り橋をロープで、引っ張り上げ 各自、しっかり支えている もし、誰かが手を放せば 吊り橋を渡っている人間は 谷底に真っ逆さま、という 大変な責任を負わされている しかし、四人の天使たちは、口を…

ひょっこり天使、登場し、飛び去り、口ずさむ

ひょっこり天使は どんな場所にでも ひょっこり現れて 人間たちの会話を 黙って聞いている そして、人間たちが 「誰、コイツ?」 と、顔を見合わせると ひょっこり天使は、翼を拡げて 「それでは、失礼します」 と、何処かへ飛び去って行く その場が、一瞬、…

最近、様々な職業で、女性が活躍しています

私は、ある観光会社の 「天国への階段ツアー」 という、企画に参加した 集合場所へ行くと そこには、数十台のバスと 数え切れないほどの、参加者がいた 私は、指定のバスに乗り込んだ 満席の車内は、とても賑やかだった バスは、一時間以上、走った ガイドの…

地球温暖化説が覆るという噂の、確かな出所

神が天空から 地上を眺めつつ 人間を数えていた しばらくして、神は 「多過ぎる!」 と、吐き捨てるように言い 数えるのを止めた 極東の日本から始めて まだ、中国だというのに もう、飽きてしまった 天使が、神に コーヒーを運んで来て、こう訊いた 「まだ…

神と天使の階級の違い

怪力天使は 巨漢で、腕力自慢 天国で一番強い、と 他の天使たちに、評判だった それを聞いた神様が 「天国で一番強いだって? 天使の中では、一番なだけだろう」 と、不機嫌な顔をして言った そして、神様は 自宅の宮殿の中庭に 急遽、土俵を作らせ 天使を数…

天使、降格し、トイレの神様になる

ある時、一人の天使が 神様に呼び出され 「君、今日から、トイレの神様だから」 と、降格人事といえる、辞令を受けた トイレの神様は、本当に嫌な仕事である 人間が、幸福になるか、不幸になるかは トイレのきれい汚ないで 決めるべきではないのに 現場に直…

天使、降格し、貧乏神になる

ある時、一人の天使が 神様に呼び出され 「君、今日から貧乏神だから」 と、降格人事といえる、辞令を受けた 貧乏神は、本当に嫌な仕事である 人間が、貧乏になるか、富裕になるかは 神様の気紛れに過ぎないのに 現場に直接行って 誰かを貧乏に陥れるのは 貧…

天使、降格し、死神になる

ある時、一人の天使が 神様に呼び出され 「君、今日から、死神だから」 と、降格人事といえる、辞令を受けた 死神は、本当に嫌な仕事である 人間の、生きるか、死ぬかは 神様の気紛れに過ぎないのに 現場に直接行って 実際、命を奪うのは 死神なのだから 当…

病弱天使の秘めた才能

病弱天使は ほぼ、寝た切りで いつも薬が、手放せない 翼なんか、もう、ずっと 広げたこともなく ただ、重くて邪魔なだけ 寒い季節になって来ると 病弱天使は、微熱、高熱、繰返しながら 咳ばかりしている 血も吐く、時には、大量に 神様に、「健康にしてく…

存在と不安、神の嘔吐が止まらない

ある天使が とにかく、酷い殺され方をして 変死体となり、発見された それを見た神様が 「死ぬ訳ないんだ この天使は、まだまだ 死なないように、なっていたんだ」 と、頭を抱えながら言った そして、神様は 急いで自宅へと戻り 独り、寝室で布団をかぶって …

コーヒータイム、神への感謝が足りない私

やっと、やるべき仕事を終え 区切りを付けた私は 休憩を取ることにした 神が、コーヒーを煎れてくれた それを天使が、慎重に運んで来た 「ぬるい、これは飲みたくない」 と、私はワガママを言った 天使は、何も言わずに カップのコーヒーを 地面に捨ててから…

神様を目撃した話

飛行機に乗っていた 窓の外を眺めていた 大勢の天使が 胸にゼッケンを付けて 空中マラソン大会をしていた もちろん、私がこんな光景を見たのは 生まれて初めてだった 取り敢えず、隣の席の人にも 教えてあげようとしたが 安眠している様子だったので、諦めて…

天使を、猟師が、鉄砲で撃ってさ

天使が、いっぱい、飛んでいた 猟銃で一人、私が撃ち殺した 記念に、死体を持ち帰ろうとしたら 怒った仲間の天使たちが 凄い勢いで、こっちに飛んで来た 躊躇らうことなく、威嚇射撃をする 慌てて、遠くへ逃げて行く、天使の群れ 現在、天使の死体は剥製とな…

レアケースなひきこもりの切っ掛け

電柱に 天使が十人 留まっていた 僕は、わざと 「あっ、悪魔だ」 と、言ってやった そうしたら、十人の天使が 僕に目めがけて、一斉に 尿をかけてきた いわゆる、立ちションならぬ 空ション、あるいは、浮遊ションである そんな、下らないことを考えているう…

天国歴史大事典によると

神は自殺した 天井に首を吊り 椅子が横になって、転がっていた かれこれ、百万年以上、前の出来事 天使たちは、醜い後継者争いをした それは、長い長い、争いとなった そして、二代目の神様が決まった 月日は流れ、また、神が自殺した 天井に首を吊り 椅子が…

ある日の天国のスケッチ

雲の上で、大勢の天使が シャボン玉を吹きながら 大騒ぎしている 今日は、年に一度の 夏のシャボン祭りだから 全ての天使が 泡だらけになって 天国中を石鹸臭くしても 神様は、何も咎めない 雲の上で、大勢の天使が シャボン玉を吹きながら 大騒ぎしている …

神様でさえ、ご存じない

障害天使は 翼が片方しかなく 空を真っ直ぐに飛べない ある日、神様の機嫌が悪い時 障害天使が言い放った、卑猥な冗談が 神様の逆鱗に触れ 罰として、反論する間もなく 翼を片方、もぎ取られてしまった これが翼を失った原因 「それは確かに 趣味の悪い冗談…

神の配慮が裏目に

あくび天使は 眠ってばかり 起きたと思ったら すぐ、あくび あくびしたと思ったら また、眠っている 不眠症の天使たちの 眠りを誘引するために 神が創られたのが このあくび天使なのだが 寝てばかりいて 入浴しない、というより 何もしないから 不潔そのもの…

神の謝罪

倒錯天使は 十代の少年悪魔ばかり 恋愛対象にするので 中学生・高校生の男子がいる 悪魔の家庭から、常に警戒され 悪魔の居住区へ、彼が浸入するだけで 住民に、あるだけ石を投げられ 「本当の悪魔は、お前だ!」 と、罵倒されるのも、日常茶飯事である しか…

天使のような、悪魔のような

叱られ天使は 誰に対しても ペコペコしていた 謙虚というより 卑屈といった方が、ふさわしかった とにかく、どんな理不尽な相手に対しても 土下座までして、謝罪した そして、月日は流れ、その心の闇は広がり 現在は、悪魔のような姿に変貌し 悪魔界でも、知…

いざ、新天地へ

惨め天使は 翼がボロボロで 空もまともに飛べない 頭の輪っかもヒビだらけ 髪は登頂部が禿げて、河童状態 顔は、シワシワ、かつ、シミだらけ 上の前歯は、二本しかない 体の皮膚は、張りがなく 胸や尻が、だらしなく垂れている おまけに、声や仕草まで、不快…

神様にも、わからないことはある

ある時、天国で 天使が、神様に 「鶏が先か?卵が先か?」 という、質問をしました 神様は、ちょっと考え込んでから 「忘れてしまった」と答えました 天使がしつこく 「思い出してください」 と、迫りました 「うるさい、私は今 それどころじゃないんだ!」 と、神様…

一族揃って、天使失格

落ちぶれ天使と うらぶれ天使は 双子の兄弟である 父親は、飲んだくれ天使 母親は、愚痴まみれ天使 兄は、どん底天使 姉と妹は、典型的な堕天使である 中でも、末っ子の 大麻取り締まられ天使は 神様から「今度やったら、一生刑務所だ!」 と、警告されていた…

たとえ、神に、罰されても

自惚れ天使は、美しい まるでラファエロの絵画から 飛び出して来たようである ちなみに、自惚れ天使の趣味は 自分の全身を、四方の鏡で眺めること 口癖は、「僕、天国一美しい」である しかし、そんな思い上がった天使を 放って置くような、神様ではなかった …

たまに傷

白い犬の天使 翼を羽ばたかせ 青空を駆け巡る その姿は、誰が見ても、美しい 白い犬の天使 地上に舞い降り 崖の上で、休憩している その姿は、誰が見ても、美しい しかし、白い犬の天使の 好きな食べ物が 市販のドッグフードというのは 興醒め、としか言い…