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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

マインドコントロール、何故、そう思い込んでしまったのか?

おれは、ダイナマイトな亀 よせよ、触ると、危険だぜ 長い尻尾は、導火線 甲羅の中は、ぎっしり火薬 おい、お前、命知らずか? じゃあ、火を点けてみるか? おれと、爆死する覚悟があるか? ないなら、何処かに避難しな ある日、命知らずの若い男が ダイナマ…

缶詰、異物混入、確信犯

桃缶を開けたら 小ぶりのクラゲが 五個重なって、入っていた みたいな、悪い冗談 しかも、それを ガラスの小鉢に入れて さっき、やって来たお客に出す 私流の冗談 クラゲの触手が どの角度からも、見えないように 盛り付けるのが 結構、難しい さっき、やっ…

複数の異名がある蟹

サヨナラ蟹は 左手こそ、チョキだが 右手は、パーである まるで、人間の手のようで 左手より、かなり大きい そのパーの右手を持ち上げ 左右に振り、バイバイという ジェスチャーをするので サヨナラ蟹と言われているが 敵の蟹が、その仕草に油断して 方向を…

何故、タコの足は八本か?

昔、タコといえば 八本足と、十六本足が 半々でした しかし、足十六本タコの方が 人間の漁師にとって 捕獲の労力が同じ割に 食い応えが二倍ということで 彼らは、日々、乱獲され続け やがて、絶滅してしまいました また、少数派ですが 足十六本タコを上回る …

その蟹は、ダンディーではない

口髭蟹は、とても偉そう 目の下に、八の字の 立派な髭があるからといって ダンディーを気取り 鋏で器用に、葉巻をつかんで 「コイツだけは、やめられない」 という、顔をして見せる 拾った葉巻の癖に 握力が弱いから 重くて震えている癖に 火なんか点けられ…

もう、お前とは遊ばない

同じ体格をした イカとタコが お互いの脚を絡ませ 力比べをした タコが、やや優勢だった しかし、イカが 二本、余った脚を使い タコに、目潰し攻撃をしたので イカが盛り返した やがて、タコが涙を流して 「もう、負けでいい」 と、ギブアップをした 約束通…

その蛙、アルコールの塊

酒蛙の体は小さい 酒蛙の色は赤い 酒蛙の息は、アルコール臭い 酒蛙が食べるのは、米か麦 それを体内で発酵させる 熟成してきたら、ちょっと吐いて 再び、口に含んで じっくり、味見する ちゃんと、酒になっていたら 葉っぱの器に、それを口から注いで 長時…

タコの賭博者、全てを失い、丸くなる

タコの賭博者は 海中のヤクザ者たちと 丁半博打をして 全財産を、失ってしまった よせばいいのに 自分の脚を一本 ちぎって、賭けた 負けた 立て続けに、八回 見事に、負けた こうして、タコの賭博者は 脚のない、不気味な、丸い生き物になった 「次は、命を…

海月にとって、超一流の定義とは?

超一流のクラゲは 海中で、ユラユラ、揺れながら 自分の存在を忘れるくらい 一心に、ユラユラ、ユラユラ、揺れながら やがて、海と一緒になって 肉体は消えても、魂だけ残り もう、落ち着いて、揺れもせず 百年でも、千年でも 生き続けるものである 色であっ…

少数精鋭の理由

蛙の合唱隊 たった、三匹しかいない いつも、紫陽花の葉の上で練習 人間の家の、窓サッシにへばりついて 本番のコンサート 家の中にいる人間たちは、たいがい 「蛙のうるさい、季節になったな」 と、感想を漏らすだけなのに それを外から見ている、蛙の合唱…

確認することの重要性について

コップに、強力炭酸水を注いだ 小さな、青い、魚を入れた 氷の代わりに、二匹入れた 青い魚は、混乱していた コップの中で、暴れ回り やがて疲れて、動きも鈍くなり 二匹は向かい合い、ぶつかって そのまま力尽き、微動だにしない 青い魚は、二匹とも死んだ …

沈黙は金ではない

カエルたちが ミミズを使って 綱引きをしている そこに、ミミズの意志はない 彼は、いつも無表情だから どうしても、こんな扱いを受ける 身体が、ちぎれそうに痛いのに 何も言わず、耐えている カエルたちが ミミズの苦痛に気付いたのか? 綱引きをやめた そ…

絶滅危惧種、無防備蟹

無防備蟹は 名前の通り とても、無防備 左右の爪は 蕾のように、開かないし 甲羅は透明で、ビニール状 触ると、とても柔らかい 「餌をあげるよ」 と、手招きすれば 警戒心などないから 「どうも、すみませんね」 といった感じで こっちにやって来る 捕まえて…

無敵蛙、我を見失って、友も失う

ひ弱蛙は、無敵蛙に捕まり 相撲の相手をやらされることになった 無敵蛙は、ひ弱蛙に対し あらゆる技を使って 二百回以上、投げ飛ばした 無敵蛙ときたら、大胆になって 「今日は、すこぶる調子が良い あと三百回は、投げ飛ばしてやろう」 そう考えながら すっ…

蛙相撲概論

蛙相撲は 立ち合いで お互いが飛びかかり 腹と腹がぶつかり合い 「ピターン!」という 大きな音が鳴らないと 取り直しである 顎や腹や前脚が 土俵につくと 負けになるが 後ろ脚の膝や脛が 土俵についても 勝敗とは無関係である 蛙相撲で 一番多い、決まり手…

満月と海月と遊び心

皆さん、ご存じの通り クラゲといえば 様々な色の種類があるものです そんな多種多様のクラゲたちが 一斉に、海を飛び出しまして フワフワ、フワフワ、浮き出しまして それは無数におりまして クラゲが、夜空を泳ぐこと五分 星に、クラゲが、かぶさって ラン…

日本的ギリシャ神話

ウナギメドューサは 頭髪が、蛇ではなく ウナギである この頭髪のウナギ 引っこ抜いても 引っこ抜いても どんどん、生えてくる 世界で最も、効率の良い ウナギの養殖装置といっても 過言ではない ただし、ウナギメドューサの目を見た者は 全身がヌルヌルにな…

失恋の傷痕が観光資源に

クラゲが失恋をした 何もかも忘れたくて クラゲは、泣きながら、回転し続けた 「回るしかない、回るしかない 止まったら、死にたくなる」 クラゲは、そう思いながら どんどん、回転速度を上げていった 「回るしかない、回るしか・・・」 クラゲは、そう思いなが…

複雑な心境

海底に、年老いた巨大蛸が 泥のように、生息していた しかし、もう、死にかけなので 脚一本しか動かない、墨も吹けない 仲間の若い蛸たちが 当番制で、生死の確認をする そして、食事も運んでやる 「おーい、爺さん 調子はどうだ?」 と、若い蛸が大声で呼びか…

降蛙確率の高い日は

朝から、小さな蛙が降り続いている 彼らは、私の傘にも 無数に貼り付き やがて、零れ落ちる 地面に落ちている 小さい蛙たちを 私は、容赦なく 長靴で踏み潰しながら 目的地へと向かう 小さい蛙たちは 私に抗議しているつもりか ケロケロ、ケロケロ とにかく…

使用上の注意

海から上がって シャワーを浴びて ドライヤーはあるけど 電源がない時 私は、発電クラゲを使って 髪を乾かします まず、発電クラゲを捕獲します 次に、どこでもいいから 発電クラゲの身体の一部に ドライヤーのプラグを しっかりと、挿し込みます 発電クラゲ…

神の悪戯で生まれたような魚

骨魚は、生まれた時から 身も内臓もついていない 大きな頭と、尻尾があるだけ 外見は、魚の食べ残しのよう まな板の上に乗せられた 骨魚は、「なぜ、私を?」 という、不思議そうな目で 料理人を見つめる しかし、不幸なことに この骨魚の目玉こそが 食通た…

定説がひっくり返るかも知れない話

背面蛙は、背泳ぎしかしない 地面にいる時も、ブリッジしながら歩く だから、蛙の癖に 思いっ切り、ジャンプしても たかが知れている 人間がイタズラ心で ひっくり返すと 慌てて、すぐに体勢を戻し 真っ白い腹部を これでもか、と突き出してくる 実は背中に…

完全なガムではない

ガム蛙を口に入れて 噛んでも ミントの香りがするだけで 甘くはない 甘くはないが ちょっとした口臭消しにはなるので 捕獲して、小瓶に数匹入れて 飼って置くと、便利である 餌は、言うまでもなく ミントの葉である ガム蛙は、さんざん噛んで 吐き出すと 酷…

私は蟹になりたい

私は蟹になりたい 蟹になって、啄木と砂浜で 彼が納得するまで、戯れてみたい 右へ、左へ 素早く、横移動して 時には、円を作って また、時には泡を吹いて また、時にはチョキを出して 泣き濡れている啄木を 心底、楽しませてやりたい 私は、蟹になりたい

悲劇の法則、逃れられない悲惨な最期

カエルの上にカエル 延々と積み重なるカエル まるでカエルタワー 634匹を超えると 一番下のカエルが 重みで破裂する それでもカエルなんて 低能なものだから 何も気付かず、まだ乗る 一番下のカエルは 破裂し続ける カエルは、634匹以上 積み重ねてはいけない