詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

鳥や蝶や甲虫など、生き物の詩

想像力テスト、虫の分離と合体について

虫が、庭師に 鋏で、体を切られた 二つになった体が 双方、意思を持って、復活した 一号は言った 「神様に頼んで 元通りにしてもらおう」 二号は答えた 「私は、反対出来る立場にないんで」 しかし、神様は、超多忙だった こんな虫の身の上や、要望なんて 正…

三つ巴の戦い、最初に脱落したのは?

空に浮かぶ、巨大カラス カアカア、と酷く興奮している 空に浮かぶ、巨大コウモリ キイキイ、と酷く興奮している これは、大変な決闘になる 地上で見ていた私も、興奮して この戦いに、参加したくなった 巨大カラス、対巨大コウモリ 対中肉中背の人間、の三…

あの鳥、太陽に、キスしようとしている

私は、ある天才的な博士の 素晴らしい本を手に入れ その内容を、すぐに実践してみた 走る、とにかく、走る つまずく 倒れ込んだまま、這って移動する なるべく速く、休みなく、移動する 虫に変化する そんなこと、馬鹿げている? 酷い本だって? 確かに、ず…

大人気、火縄銃甲虫、品切れ中

火縄銃甲虫は ツノが鉄砲になっている 餌は、火薬である 感情が昂ると どこでもいいから 発砲してしまう そんな危険な昆虫である ペットショップで 何匹も、火縄銃甲虫を買い グループ分けし、戦わせると 本物の戦場さながらの、迫力がある 観ていて、全く、…

石虫の生態、その平均寿命について

石虫は、硬く、平べったく、灰色 上から見ると、ほぼ丸 外見上、石そのもの 殆ど、動かない 動き出したところで カタツムリより遅い 餌は、自分に付いたコケ、少量 オスよりも、メスの方が大きいが 何匹、比較しても、それ以外 特に、これといった個性差はな…

狂い蚊、血は何のために?

狂い蚊は とても鋭利な 針を持っている それを使って 標的とした動物の 顔やら、首やら 腕やら、脚やら 腹やら、尻やら どこでもいいから おもいっきり、刺す そして、血を吸うのかと思いきや ただ、あちこち、何度も 針を突き刺すだけ 刺した痕から 髪の毛…

天然自然のサプリメント、ミニトマトもどき

ミニトマトもどきは、虫である 幼虫の時は、てんとう虫と形が似ている 本物のミニトマトの苗に寄生して そのまま、成虫になると ミニトマトのような形になる 生き物なので、自分の力で ブラブラ、揺れるが 一度、茎に付いたら 自分の意志では、離れられない …

想像の翼ばかり拡げている鳥

インテリ気取りの 嫌な感じの鳥が 世界を楽しく安全に 旅する教えを 本当は、披露したい癖に 君が聞きたいのなら 仕方ないから、語ってやろうという態度で 延々と、独演会を開く しかし、この鳥は飛べない鳥である それどころか、何処かの 木の枝などに、留…

相棒、ギター甲虫とピック甲虫

ギター型の容姿をした 大きめの甲虫と ピック型の容姿をした 小さめの甲虫が 各種、甲虫のメスを集めて ロックコンサートを開いている 大変、盛り上がっていて メスの甲虫の中には、悲鳴を上げ 気絶してしまう者までいる ミュージシャンは、それだけでモテる…

名は体を表したり、表さなかったり

殿様バッタは、悩んでいた 殿様だなんて、名ばかり 誰も、自分の命令なんか聞かないし 誰も、まともに、挨拶さえしない つい、さっきも 人間の車に、轢かれそうになった 世が世なら、切腹ものである 「それなのに、自分には、何の力もない」 殿様バッタが、…

誘惑された女は、我を失い、蝶になる

食べられる蝶は 世界一のスイーツ 男はあまり食べないかも知れないが 女は、見掛けると、放っとけないものである パタパタと飛んでいる、この蝶を 生け捕りにして、踊り食いすれば 羽根にまぶされた燐粉が 砂糖とは違った、上品な甘味があり 言葉に出来ない…

書店にとって無視出来ない虫

文字食い虫は 書店などにとって 大変な害虫である あらゆる本や雑誌の 紙は残して 活字だけ、食べてしまう 一匹、この虫が現れただけで その書店の商品は、不良品だらけ 数匹、現れようものなら、商売にならない また、文字食い虫は 満腹になると 所構わず、…

小さい虫と超小さい虫の輪廻転生

小さい虫が 超小さい虫を捕らえた そして、食べようとした 超小さい虫が こんな負け惜しみを言った 「おれの体は 究極の美味だからな 一生、自慢したまえ」 小さい虫は、超小さい虫を 一口味見してから、素っ気なく言った 「さほどでもない」 「ああ、これで…

新たなことわざの誕生

アンテナ甲虫は カナブンの仲間である 全身が銀色で、頭部に 明らかにバランスの欠いた長さの アンテナが付いている ゆえに、低空飛行しか出来ない 歩くのも遅い しかし、このアンテナは ラジオの電波を受信出来る アンテナ甲虫には それぞれ、チューナーに…

SP泣かせ、別名「暗殺鳥」

刃鳥は、やばい鳥 鳥類の中で、最も強い 翼を縁取るように 切れ味鋭い、刃が付いている 上空から、物凄い勢いで加速して 居合い斬りの名人のごとく 翼を振ると、たいがいの生き物の首は 宙に舞う 今、ある国家では 日本の鷹匠を雇って 刃鳥を調教し ある要人…

わずか一分で、救急蚊到着

私は、トラックに、はね飛ばされ 気付いた時には、血だらけ 路上で、横になっていた 運転手は、気絶していた 通行人もいやしない 絶対絶命というやつだ そこへ、輸血可能の蚊 救急蚊の大群が現れた 私の身体を覆うように 救急蚊の大群が飛びつき 針を刺し、…

本能の悲劇

春になると 冷蔵庫型の蛹から 氷の蝶が 決死の覚悟で 飛び立って行く 恋人探し、というより 繁殖のために 氷の蝶がとけだし 水になるまで 長く見積もっても 三分はない、ゆえに 繁殖に成功する者は 殆んどいない あちらこちらの、花の上で 無情にも、とけ果…

弱虫たちの生きる術

弱虫は、もっと弱い虫を 捕獲し、食べて 生きるしかないのだが 弱虫は、弱虫だけに せっかく、もっと弱い虫を 捕獲し、気絶させたのに 「もしかしたら、食中毒になるかも?」 と、ビクビクし、躊躇して 生まれてから、一度も食事をせず 餓死するケースが、大…

一服虫、たばこ畑でつかまえて

一服虫は、白く細長い 芋虫のような形状で 尺取り虫のような動きをする 強力な前歯を使って 煙草畑の葉を、バリバリ食べる 腹が一杯になると 後ろの方が、茶色く変色する 刻まれた葉は、体内で 次第に乾燥していく 捕獲し、二・三回振ると 気絶して、身体が…

婚活とハネムーン

働き者の蜘蛛がいた とにかく彼は、四六時中、よく動いた 自分の巣を延々と、拡張していった 餌になる、蝶だの、蜻蛉だの 虫をいっぱい、捕獲、貯蔵した 地域一の大豪邸に住む 大変な資産家である この働き者の蜘蛛は独身で ある時、こう決意し、宣言した こ…

たとえ役所に届けても、きっと無視される

女は、カラスの赤ん坊を産んだ もちろん、性交した相手はカラスではない しかし、今、女が母乳を与えている赤ん坊は 誰がどう見ても、鳥であり 一応、図鑑で調べてみたところ カラスに間違いなかった 女は、無性に腹が立ってきた 病院の窓から、放り投げてし…

英語名、ラブバタフライ

その蝶を、捕まえては いけません その蝶は、伝達蝶です 今、Aさんの愛の言葉を記憶して Bさんの家まで、向かうところです Bさんの身体に その蝶が触れると Aさんの語った愛の言葉が そのまま、伝達されるのです その蝶を、捕まえては いけません Aさ…

魔性のランプ

さみしいランプに 一匹の蛾が、恋をした 蛾は、ランプの周囲を飛びながら 彼女に、「好きだ」と告白をした さみしいランプは、沈黙を守った その態度に、蛾は堪らず 彼女に向かって、体をぶつけた ボッと、火が点いた 蛾は、チリチリと音をたて 床に落ち、…

思いがけない孤独

彼は、幼い頃から 空を飛びたいと思っていた ある日、夢が叶い 何の前触れもなく 蝶に変身していた 必死になって、両羽を動かした 家の屋根の上まで、浮いていた そこから見える光景に、感動していた やがて、羽を動かすのが、億劫になった というより、疲れ…

昔、益虫、今は?

金食い虫は 一円玉を好んで食べる そして、糞をすると それが黄金に変化している もう、世界に数匹しかいない 非常に貴重な虫である 繁殖に成功すれば 大変な経済的利益をもたらすことは 間違いないのだが 現存する、金食い虫は 全て年老いているので 生きる…

不死鳥の苦悩は続く

不死鳥は、死にたがっていた 色々と自殺の方法を研究したが 何をやっても、結局、死ねなかった 不死鳥は、死ぬ気で頑張って 自力で天国まで、飛んで行った そして、神様を訪ね 「死にたいんですけど」 と、ざっくばらんに相談すると 神様は、不死鳥を強く抱き…

名前の由来について

名もなき鳥が 名前を探し求めて 空を飛び回った しかし、空には 名もなき鳥の、名前なんてなかった 仕方がないので 名もなき鳥は 名前を探し求めて 地上を歩き回った しかし、地上にも 名もなき鳥の、名前なんてなかった 仕方がないので 名もなき鳥は 名前を…

もがき虫の習性

もがき虫は ただ背中を地面につけて 転がっているだけなのに 何の危険もないのに 想像で、水中にいるつもりになって このままでは、沈んで行くと勘違いし 手足をバタバタさせ、もがき続ける もがき虫は 疲れて眠ってしまった時も 夢の中で、やっぱり、溺れて…

三種類の虫の話

情けない虫は 生まれながらに、動けない だから、情けある虫に 餌を運んで来てもらう 容赦ない虫は そんな二匹の姿を発見すると 情けない虫も、情けある虫も 力の限り、ぶん殴り、蹴り飛ばし 気絶させてから、まとめて喰う 食後、容赦ない虫は 「情けない虫…

誤解と逃走

蝿的動物は 姿形こそ、やや大きめの 蝿に見えるが 実際は、蝿ではない 虫ではなく、動物である 大きく分類すると、鳥類である 知能も高く、衛生的で 犬の糞など発見しても 寄りつくどころか 吐き気に襲われながら 逃げ出してしまう ウグイスのような 美しい…

将来的には有り得る話

目の前の木に、セミが止まっている 鳴いている、かなり、うるさい しばらくして、泣きやむ、電池切れだ あんなに大音量で、鳴き続けるからだ 仕方ないから、電池を入れ替えてやった 復活した、また懲りもせず、鳴き出した 加減を知らない、大音量で 私、こ…