詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

豆腐男の痛い恋の結末

 

豆腐男が路上で

通りすがりの女に声をかけた

 

嫌がられるかと思ったが、意外や意外

一緒に、喫茶店へ行くこととなった

 

豆腐男は、この女に

一目惚れをしていた

 

しかし、女は結婚していた

子供までいた

 

更に、今夜の旦那の酒のつまみは

さっき、雑誌を読んで知った

豆腐料理の予定だった


f:id:kitafumi:20170317082058j:image
 

 

女は隙をついて、豆腐男の腕を

肩のあたりから、引きちぎり

家に持って帰ろうと考えていた

 

「そうすれば、豆腐代が浮く」

 

これが不況を生き抜く主婦の知恵

と、自画自賛していた

 

豆腐男は、純情だったので

女に、そんな策略があるとは

想像もせず、間抜けな笑顔で

豆腐ジョークを飛ばしていた

 

「周囲の連中からは

君って、本当に味気ない男だね

なんて、よく言われますけど

ちゃんと、味わってもらえば

分かってもらえると思うんですよね」

 

「ええ、その通りだと思います」

女は、そう答えると

お手洗いへ行くフリをして

椅子から立ち上がり

豆腐男の背後に回った

 

「夫のため、子供のため

世の中が不況であるがため」

女は、そう何度も呟いて

 

豆腐男の右肩を

容赦なく、チョップした!