詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

神の悪戯で生まれたような魚

 

骨魚は、生まれた時から

身も内臓もついていない

大きな頭と、尻尾があるだけ

外見は、魚の食べ残しのよう

 

まな板の上に乗せられた

骨魚は、「なぜ、私を?」

という、不思議そうな目で

料理人を見つめる

 

しかし、不幸なことに

この骨魚の目玉こそが

食通たちの間で

大変なご馳走とされているのである

 

ちなみに、目玉だけくり抜かれた

骨魚は、一応、猫に与えられるが

猫の舌にも合わないほど、不味く

そのうえ、驚くほど硬いので

事実上の、生ゴミに過ぎない