詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

氷島の迷信、それはそれは冷たい掟

 

氷島は、氷で出来た島だけに

かなり寒い、四季なんかない

厳しい冬と、厳しくもない冬があるだけ

 

この島では、ある時期が来ると

夜の中央広場に

選ばれし、若い男女が

裸で放り出される

 

当然、寒いので、二人は抱き合う

 

数分で凍死する

明日の朝には、完全に凍っている

 

島民が、老若男女

中央広場に集まり

氷の男女に、祈りを捧げる

 

こんな生け贄の儀式があるお陰で

この島は溶けもせず、割れもせず

将来も存在し続けると

島民、誰もが信じているが

 

これを迷信と言わずして

何を迷信と言うのだろう?