詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

いざ、新天地へ

 

惨め天使は

翼がボロボロで

空もまともに飛べない

頭の輪っかもヒビだらけ

髪は登頂部が禿げて、河童状態

顔は、シワシワ、かつ、シミだらけ

上の前歯は、二本しかない

体の皮膚は、張りがなく

胸や尻が、だらしなく垂れている

 

おまけに、声や仕草まで、不快な感じ

 

神様も、仲間の天使も

「あんな醜いヤツ、見るのも嫌!」

と、惨め天使を避けている

 

そんな孤独な生活に

嫌気がさした、惨め天使は

どうにかこうにか、地上へと降り

人間として、生きる道を選んだが

 

やっぱり、生活は惨めなまま

理不尽なチンピラに

理由もなく、殴られて

 

二本の前歯も、折れちゃった