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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

夏の1~2行句集 (30篇) その2

短詩・1~2行句

 

虹の滑り台、ただの死刑台

 

一人がビニール傘を盗めば、窃盗の連鎖が止まらない

 

蝿と蚊に、同時に好かれて、今夜は眠れない

 

蜥蜴は、年老いた壁の隙間から生まれる

 

モグラの死骸、散々命乞いしたまま、固まっている感じ

 

飛んで来たカナブンの奇襲を、額の壁がはね返す

 

山に来てまで、座って放尿する男

 

ホタル狩りと聞いて、蝿叩き持参の友人

 

この水族館にいる蟹は、啄木が戯れたやつじゃない

 

海の側の市場で食べる海鮮丼、意外と高い

 

溺れかけてたね、という私のバタフライの評価

 

鰻が絶滅したら、その原因は、平賀源内

 

鰹のタタキを、外国人がウェルダンで食べる

 

ソウメンは、夏の消極的選択肢、第一位

 

暇だから、ラジオ体操第七まで考えてみる

 

丑三つ時、スリラーかける、お寺の子

 

墓参りへ行く時の鼻歌が、ゴーストバスタース

 

河童見たよと公言してから、私の人生、下流に

 

臓器提供はいいけど、河童にシリコダマやるのはな

 

仕方ないこと、盆踊りの直訳、ボンダン

 

地球温暖化のお蔭で、今年初めて、庭のバナナの木に実がなった

 

軽い気持ちで植えたシソが、毎年、領土を拡大中

 

ミニトマト、家系図みたいに、実っている

 

手入れしていない庭がジャングル化して、木に蛇がぶら下がっている

 

茹でたてのトウモロコシを、ラグビー風にパス

 

心頭滅却しなくても、クーラーつけりゃ解決

 

扇風機を念力で止めたつもりが、タイマー

 

朝顔が堕落したら、昼顔、落ちるところまで落ちたら、夕顔

 

空襲の経験こそないが、無数のロケット花火に襲われたことはある

 

さっきからずっと、風鈴に慰められている