詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

走れ、セリヌンティウス

 

メロスは激怒した

 

あれだけの盛大な結婚式を挙げて

嫁入りさせた妹が

まだ、新婚なのに

早くも、浮気しているらしい

 

しかも、その相手が

彼の親友である

あの、セリヌンティウスだという

 

取り敢えず、メロスは自宅に

妹を呼び出して、真相を訊ねた

やはり、事実だった

 

あくまで妹の主張ではあるが

彼女は、セリヌンティウスの

それは巧みな話術で

あっさり、唆されてしまったらしい

 

メロスは激怒した

 

そこへ、間が悪いことに

疑惑の当事者

セリヌンティウスがやって来た

 

泣きじゃくる、メロスの妹を見て

事情を察した彼は

慌てて、外へ飛び出した

 

メロスは走る

かつての友を、捕まえるため

 

メロスは走る

かつての友を、問い詰めるため

 

メロスは走る

かつての友を、ぶん殴るため

 

だが、セリヌンティウスは

見事、メロスの追走を振り切った

実は彼、メロス以上の健脚だった

 

しかし、数日後

メロスと親友になっていた王様が

全ての家来を動員して

セリヌンティウスを捜索させたので

彼はすぐに発見され

半裸に捕縛された姿で

メロスと王様の前に出された

 

セリヌンティウスは、色々と弁明したが

メロスは聞こうともしなかった

彼は、妹のことを

盲目的に溺愛していたから

 

こうして、セリヌンティウスの

処刑が、決定した

 

 

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