詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

生まれ変わったら、先端恐怖症

 

私は不条理にも

ボールと化していた

 

知らない誰かに

高い場所から落とされて

ピョンピョン、ピョンピョン

跳ね回っていた

 

爽快である

ボール冥利に尽きるとは

まさに、このことである

 

しかし、それも束の間の幸福で

何か尖ったものが

私の中心に、突き刺さった

シュウウウという、音とともに

萎んでいく、私の身体

 

そのまま、地面に、へばりついた

 

何か尖ったものが言った

「私は、今やっと

 自分らしさを確認出来た

 尖っていて良かった

 心からそう思える

 ありがとう

 これで私も、一人前になれた」