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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

自由のリスク、一体、誰が彼を唆したのか?

 

列車が勝手に

線路からはみ出して

どこかへ、行ってしまった

 
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幸い、深夜の出来事で

乗客は誰も居なかった

 

逃亡した列車は

あの目立つ容姿だけに

すぐ発見された

 

誤って、崖の上から落ち

瀕死の状態だった

 

馴染みの車掌が

「どうして、こんなことに?」

と、列車に訊ねたら

「後悔しています

 自由が、こんなに恐ろしいなんて・・・」

とだけ言い残して、彼は絶命した

 

他の列車に、影響が出てはいけない

そう感じた車掌は、駅に帰ると

始発の時間も近付き

そわそわしている列車たちに

大声で、こう語りかけた

 

「決まったレールの上を走ることは

 別に、恥ずかしいことではない」