詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

鉄猫の、それは長い余生

 

鉄猫は硬く

重く、強い

そして黒い

 

みんな、鉄猫が

気にくわない

 

どうしてだろう?

 

棒で殴りたくなる

 

実際、全力で殴ってやる

けど、鉄猫は痛がらない

ニャア、とも言わない

逃げようともしない

 

あくびをする余裕もある

 

だから、みんな

一段と、コイツを攻撃したくなる

どれだけ殴っても、効かないのに

 

ある時、狡猾な人間に

たっぷりと、塩水をかけられた

 

身体の半分が、錆びついてしまった

 

昔より、弱気になった

片目も、全く開かない

 

 人間だけではなく

猫さえも、避けるようになって

 

いつも一匹で

何か、考え事をしている