読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

自殺男と発狂女

幽霊やゾンビや骸骨など、死者の詩

 

自殺男は、その名の通り

すでに死んでいる

もう、白骨化してから

かなりの時間が経過している

 

遺書はあったが

まだ、誰も読んでいない

 

発狂女は、自殺男の恋人である

彼の自殺の第一発見者であり

そのままショックで

頭がおかしくなってしまった

 

発狂女は、毎日

自殺男を抱きかかえながら

全身に接吻する、耳元で何か囁く

突然、怒りだし、彼を突き飛ばす

 

しばらくして、気持ちが落ち着くと

発狂女は、彼と一緒に入浴する

食事も向かい合ってする

トイレにまで連れて行く

 

当然、寝る時も二人一緒で

自殺男を抱き枕にし

疲れはて、眠るまで、何か喋っている

 

実は、自殺男の遺書には

発狂女への不満が、延々と記されている

彼女こそ、彼の自殺の元凶といえた

 

発狂女は、それに薄々気付いている

だから、決して

遺書なんて読もうとは思わない

 

二人の思い出を美化するのに

毎日が、忙がしい

 

 
f:id:kitafumi:20170316090023j:image