詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

自殺男と発狂女

 

自殺男は、その名の通り

すでに死んでいる

もう、白骨化してから

かなりの時間が経過している

 

遺書はあったが

まだ、誰も読んでいない

 

発狂女は、自殺男の恋人である

彼の自殺の第一発見者であり

そのままショックで

頭がおかしくなってしまった

 

発狂女は、毎日

自殺男を抱きかかえながら

全身に接吻する、耳元で何か囁く

突然、怒りだし、彼を突き飛ばす

 

しばらくして、気持ちが落ち着くと

発狂女は、彼と一緒に入浴する

食事も向かい合ってする

トイレにまで連れて行く

 

当然、寝る時も二人一緒で

自殺男を抱き枕にし

疲れはて、眠るまで、何か喋っている

 

実は、自殺男の遺書には

発狂女への不満が、延々と記されている

彼女こそ、彼の自殺の元凶といえた

 

発狂女は、それに薄々気付いている

だから、決して

遺書なんて読もうとは思わない

 

二人の思い出を美化するのに

毎日が、忙がしい

 

 
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