詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

禁句、親しき仲にも礼儀あり

 

ある霊園では

夜になると

一体のゾンビが

墓場から這い上がり

話し相手を探しに

周辺をさまよい歩く

 

寂しかったのだろう

かなり、長い間、話をする

実は、話術が巧みである

性格も陽気で、親しみやすい

 

しかし、訊いてはならない質問がある

 

「どうして、火葬してもらえなかったの?」

 

私が軽い気持ちで、そう訊ねた時

彼は明らかに、気分を害したという顔を見せ

墓の中に、引き込もってしまった

 

少しくらい、親しくなったからといって

訊いてはいけないことが、世の中にはある

 

私は、彼から、そんな教訓を得た