わずか一分で、救急蚊到着
私は、トラックに、はね飛ばされ
気付いた時には、血だらけ
路上で、横になっていた
運転手は、気絶していた
通行人もいやしない
絶対絶命というやつだ
そこへ、輸血可能の蚊
救急蚊の大群が現れた
私の身体を覆うように
救急蚊の大群が飛びつき
針を刺し、血を送り続ける
が、この行為自体は、有り難いのだが
この程度の血の量では
まず、焼け石に水だし
血液型のことなんて
特に気にしていないようだし
どさくさに紛れて
むしろ、吸っているヤツもいるようだし
私は、このまま
静かに、死んで逝きたいから
この連中、帰ってくれないかな?