詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わずか一分で、救急蚊到着

 

私は、トラックに、はね飛ばされ

気付いた時には、血だらけ

路上で、横になっていた

 

運転手は、気絶していた

通行人もいやしない

 

絶対絶命というやつだ

 

そこへ、輸血可能の蚊

救急蚊の大群が現れた

 

私の身体を覆うように

救急蚊の大群が飛びつき

針を刺し、血を送り続ける

 

が、この行為自体は、有り難いのだが

この程度の血の量では

まず、焼け石に水だし

血液型のことなんて

特に気にしていないようだし

どさくさに紛れて

むしろ、吸っているヤツもいるようだし

 

私は、このまま

静かに、死んで逝きたいから

 

この連中、帰ってくれないかな?