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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

人生を変える出会い

河童や○○男や○○女など、UMAの詩

 

小さい鬼がいた

彼は、赤鬼だった

 

頭にツノが、二本生えていた

髪の毛は、モジャモジャだった

顔は、鋭い目つきに、鋭い牙

上半身は裸で、金棒を持ち

虎皮の腰巻きをしていた

 

それは、いかにも典型的な

日本の鬼のスタイルだったが

 

背丈は、二十センチしかなかった

 

この、小さい鬼が

ある時、一人の少女に

あっさり、捕まってしまった

 

少女は言う

「赤じゃ駄目よ

 アナタ、自分が気付いていないだけで

 ピンクが似合うのよ

 

そして、少女は

有無も言わさず、小さい鬼の

虎皮の腰巻きを脱がし

ピンクのスプレーを吹きかけ

 

ピンク鬼にしてしまった

 

更に、着せ替え人形の白いドレスを

強引に着させて、金棒を取り上げ

フリルの付いた、玩具の日傘を持たせた

 

小さい鬼は、少女に背を向け

ピンクに染められた顔を

再び、真っ赤にし

とても、恥ずかしそうだった

 

そんな小さい鬼の姿を

少女は、しばらく眺め

 

「あと問題は、髪型ね」と、つぶやいて

 

青いビニールテープを細く裂き

それをまとめて、カツラにしたものを

小さい鬼にかぶせた

 

「まあ、なんて素敵なんでしょう!」

と、大きな声で喜んだのは、少女ではなく

 

自分の姿を鏡で見た、小さい鬼の方だった

 

小さい鬼の

新たな人生が

始まろうとしていた