詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

片想い、健気な努力

 

骸骨娘は、骸骨だが

服を着ているし、カツラも付けている

 

あるスナックで、ホステスをしていて

そこのオーナーに、恋をしている

 

「オーナーは

 ポッチャリした女と

 痩せ気味の女とでは

 どっちが好みですか?」

と、本来は内気で無口な

骸骨娘が、勇気を出して訊いてみた

 

「ポッチャリだな」

と、オーナーは、冷たく言い放った

 

「そうですよね、男の人は

 ポッチャリ好きですよね」

と、骸骨娘は平静を装い、微笑し続けた

 

こんなやり取りがあってから

骸骨娘は、せめて、骨太になろうと

毎日、煮干しなどを食べるようになったが

砕かれた煮干しは、吸収されることもなく

口から、肋骨から、こぼれ落ちるばかり

 

何の意味もなかった

 

骸骨娘は気を取り直し、次の一手として

知り合いの美大生に

紙粘土で肉付けしてもらうことに決めたが

 

おそらく、この一手も

何の意味もないと思われる

 

 
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