詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

人間に先駆けて、月に住むのは?

 

蝶が、月に向かって

飛んで行く

 

一匹ではない

数匹でもない

 

一見して、数え切れない程の、蝶の群れが

途切れることのない列を作り

 

まるで、地球から月へ

橋を架けるかのように、飛んでいる

 

しかし、近付いて

よく観察してみたら

そこに、蝶なんかいなかった

 

私が蝶だと思っていたのは

 

銀色に輝く、チョウツガイだった

 

道理で、やたら形が角張っているし

キイキイ、ガチャガチャ、うるさいはずだ

 

とは言え、あの大量のチョウツガイが

人間より先に、月へと到着すれば

 

我々、人類が、月面に家を建てる時

大いに役立つことは、疑いようがない訳で

 

そう考えると、チョウツガイって

侮れない、と言うより

 

本当に、先見の明がある