マインドコントロール、何故、そう思い込んでしまったのか?
おれは、ダイナマイトな亀
よせよ、触ると、危険だぜ
長い尻尾は、導火線
甲羅の中は、ぎっしり火薬
おい、お前、命知らずか?
じゃあ、火を点けてみるか?
おれと、爆死する覚悟があるか?
ないなら、何処かに避難しな
ある日、命知らずの若い男が
ダイナマイトな亀の背後に立ち
「いつも、偉そうなんだよ!」
と、ガスバーナーで、尻尾に火を点け
急いで、そこから逃げ出した
「熱い、熱い!」
ダイナマイトな亀は
涙目になって、叫んだ
そして、何とも形容し難い
情けない顔で、こう言った
「自分は、誰かに
洗脳されていたらしい
全く、恐ろしい世の中だ
今後、一体、何を信じていいのやら」
おれが、普通の亀だったなんて・・・