科学万能主義を批判し過ぎてはいけない
二十一世紀後半
人類は、偉大な進歩を遂げ
多くの人間が、小指を
機械化することに成功した
これによって、小指から
レーザービームが出せるようになった
小指が、数センチ、伸縮自在にもなった
野球では、新たな変化球が誕生した
小指だけは、象に踏まれても大丈夫になった
爪をはずすと、ボールペンにもなった
残念ながら、問題もあった
小指で、鼻をほじったり
耳をほじったりする時
誤って、レーザービームを出してしまい
自爆死してしまう者が
少なからず、現れたのである
しかし、これは
小指が機械化されたからというより
個人の不注意からくる問題である
一部の愚か者のために
科学の進歩を、遅らせてはいけない