詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

執着することよりも、切り替えが大事

 

誰かが、私を呼ぶ声がする

振り返っても、誰もいない

 

誰かが、私の肩を叩く

振り返っても、誰もいない

 

誰かが、私の背中を蹴る

振り返っても、誰もいない

 

私の背後に、誰かがいる

 

とにかく、それが気になって

何度も、何度も、繰り返し

身体を回転し続けていたら

 

脳まで、勝手に回り出して

 

クルクルパーに、なっちゃった

 

馴染みの病院へ行ったら

「君は、ずっと前から

 クルクルパーだったでしょ」

と、先生は言う

 

「そんなことありません!」

と、私は強く否定する

 

「撤回して下さい!

 私がクルクルパーになったのは

 つい、さっきです

 ずっと前からでは、ありません!」

と、私は猛反論したが

 

先生は、ただニヤニヤするばかり

私とまともに、話し合う気などない様子

 

そして、先生は私に

冷たく、こう言い放った

 

「その感情的な話ぶり?

 ずっと前から、クルクルパーだった人に

 最も、ありがちな反応なんだよね」

 

私は、先生の診察結果を

受け入れることが出来ないまま

何とか怒りを抑えつつ、病院をあとにした

 

相変わらず、私の背後には

誰かがいる・・・けど、今は

それが誰かを、確認することよりも

 

あの先生に、「ギャフン!」

と言わせるには、どうすればいいか?

 

そのことばかり、考えてしまう