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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話や、日常生活にあったことを書こうとも思います。

会話劇、電柱6本恋物語

 

電柱A男、電柱B男、電柱C女

 

交際中の電柱Aと

電柱Cが、愛を語り合っている

 

この二本の間にいる

電柱Bは、それを退屈そうに聞いている

 

電柱Aも、電柱Cも

電柱Bが、邪魔だと思っている

 

もちろん、電柱Bだって

こんな状況は、耐え難い

 

電柱Aは言った

「出来ることなら、君の電気を

 直接、受け取りたいよ」

 

電柱Cは答えた

「それは私だって、同じだわ」

 

電柱Bは、すかさず、口を挟んだ

「君たちは、本当に

 デリカシーのない電柱だな」

 

電柱A・Cは、一緒になって怒った

「お前に言われたくない!」

 

そんな、電柱たちの、恋の喜劇

 

 
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電柱D男、電柱E女、電柱F男

 

電柱Dと、電柱Fが

電柱Eに、交際を迫っている

 

電柱Dも、電柱Fも

あっちが身を引けばいい、と思っている

 

電柱Dは言った

「オレが流す電気は

 お前が流す電気より強い!」

 

電柱Fは答えた

「そんなことはない

 能力的には、みんな一緒だろう」

 

電柱Dは、こう反論した

「愛は科学ではない

 よって、オレの電気の強さは

 誰にも測れない!」

 

電柱Fは、こう皮肉った

「きっと、Eも測れない」

 

電柱Eが割って入り、こう訴えた

「私のために、ケンカはやめて!」

 

そして、隣の隣にいる

女友達の電柱Cに、事情を説明した

「騒がしくして、ゴメンね

 DもFも悪くないの

 私が一番、いけないの」

 

電柱Cは、苦笑いを浮かべるだけで

何も話そうとはしなかった

 

色々と、忠告したいことはあったが

敢えて、沈黙を貫き通すことにした

 

普段、仲の悪い、電柱AとBが

「Eなんて、どこがいいんだろう?」

と、小声で確認し、共感した

 

それが聞こえてしまったらしく

電柱DとFが、大変な剣幕で怒鳴った

「何だって?もう一度、言ってみろ!」

 

電柱Eは、また、この台詞

「私のために、ケンカはやめて!」

 

そんな、電柱たちの、恋のドタバタ劇