詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

不審者認定、吠えない番犬

 

とにかく、臆病者の犬がいる

 

飼い主は、一応、番犬として飼っている

 

しかし、コイツは、吠えやしない

 

緊張からか?病気なのか?

いつも、汗ばかりかいている

 

常にズブ濡れ、臭いもきつい

 

本当に、コイツは、臭うだけ

 

吠えやしない

 

雑巾のような臭いで

雑巾のように無害で

雑巾ほどに、有用ではない

 

そんなコイツは、自分の役割を、完全放棄し

 

吠えやしない

 

 

「不審者さん、不審者さん」

「なんですか?この家の人」

「ウチの番犬は、どうしてます?」

「濡れに濡れたうえ、震えているようだが

 臭い!それにしても、臭い!」

「今に吠えられますよ

 その前に、立ち去ってください」

「いや、コイツは吠えやしない」

「よく耳を澄ましてください

 小声で、吠えていませんか?」

「吠えてないね」

「もう一度、確認してもらえますか?」

 

不審者いわく

「コイツ・・・吠えやしない

 ・・・・・・臭うばかりだ」

 


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