詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

祖母の介護と母の看護で、てんやわんやの午前中

 

 朝起きて、何気なく、縁側から庭を見たら、認知症かつ足腰も弱っている祖母が、金柑の枝にしがみつきながら、一生懸命、その実をむしっていました。

 

 私は苦笑いしつつ、外へ出て、「金柑なんか、どうでもいいから、家の中に戻って!」と祖母を、強引に玄関先まで引っ張っていきました。

 

 ふと、足下を見ると、なぜか祖母は私の靴を履いていました。一体、どうやったら、ここまで汚れるのか?不思議なくらい、泥だらけになっています。

 

私「それ、自分の靴じゃないでしょ?」

祖母「もう、返すよ」

私「泥だらけだね」

祖母「洗って返すから」

私「そんなこと出来ないでしょ?」

 

 祖母は無言で、不機嫌そうに私の靴を脱ぎ、家に上がり、疲れて立ち上がれないのか、四つん這いで、自分の部屋に戻って行きました。

 

 上着のポケットから、せっかく、収穫した金柑の実を、何個か落としながら・・・。

 

 祖母の方が一段落したので、今度は、母の部屋の方へ向かいました。部屋の戸を引くと、ちょうど母は嘔吐中だったので、私はずっと、背中を擦ってあげました。

 

 最近の母は、朝は、お粥くらいしか食べないのに、今日は無理をして、いくつか、オカズも食べたことが原因のようです。

 

 この嘔吐は、胃癌とは直接関係のないものだと思うのですが、母はここぞとばかり、「肩を揉め」、「手の平を揉め」、「足の裏を揉め」と三十分以上、私にマッサージを強要しました。そして、最後にお茶を煎れたところで、「帰って良し」と、解放してもらいました。

 

 廊下に出ると、餌欲しさに、三匹の飼い猫が、私をつけ回すので、縁側でキャットフードをあげました。

 

 そして、また何気なく、庭を見ると、金柑の木の傍に祖母の姿・・・自分の手では届かない位置にある金柑の実を、必死に叩き落としている、真っ最中でした。

 

「金柑は、後で私がむしるから、杖で叩き落とすのはやめてくれる?」

「じゃあ、そうする」

 祖母は、ハアハアと肩で息をしながら、ぬかるんだ地面に杖を突きつつ、ゆっくり、家の玄関の方へ歩いて行きます。足下を見ると、やっぱり、私の靴を履いています。

 

 

 当然、泥だらけです。しかも今度は、靴の中まで。

 

 私が不満を抱きながらも、祖母との約束通り、金柑むしりをしていると、スマホに電話が入りました。母からでした。

 

「アイスなら食べられそうだから、冷蔵庫から持って来て。メロンの味のやつ」

「・・・・・・」

 
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 ちなみに、私がバタバタしていたのは、午前中だけで、午後は、比較的自分の時間があったので、こうして、ブログの更新も出来ました。

 

 有り難いことです。