詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

昨日、胃癌の母が再入院、今日の午前中、会いに行きました

 

 昨日の朝、母は、腰のあたりの痛みと、だるさや寒気を訴え、自分では立てもしない状態となり、父の運転する車で、病院へ行きました。

 

 医師の診断の結果、母はそのまま、入院することとなりました。軽い脱水症状を起こしていたそうです。また、これまで使っていた痛み止めは、効きが悪くなったらしく、別のものに変えたとのことです。

 

 例によって、私は、認知症の祖母を看ている必要があったので、母の付き添いとして、病院へ行くことは出来ませんでした。

 

 しかし、今日の午前中は、祖母のことは叔父に任せ、着替えだの生活雑貨だのを持って、自分で車を運転し、母のいる病院へ向かいました。

 

 正直、意識のない、眠った状態でしか会えないことも想定していましたが、病室へ入り、カーテンを開けると、母は、いかにもリラックスした感じで、ミネラルウォーターを飲んでいました。

 

 そして、私の顔を見つけると、おしぼり代わりに使っているらしい、濡れたハンドタオルをこっちに投げ、「洗ってきて」と、私に命じました。

 

 で、洗ってきたハンドタオルを母に手渡すと、それで口のあたりを拭いてから、かすれた声で、この病院での生活が、いかに快適かについて語り出しました。

 

「とにかく、痛みがないのが有り難い。無理して何か食べなくても、点滴から栄養が取れるし、トイレは、看護師さんがちゃんと面倒みてくれるし、身体も拭いてくれるし、ベッドは、家にあるニ○リの安物なんかとは、比べ物にならないくらい、寝心地が良いし、はっきり言って、寿命が伸びたと思う」

 

「何か必要なものは?」

「ないない。着替えもあるし、タオルだけ何枚か置いて、後は持って帰って。邪魔だから」

「テレビでもつける?」

「疲れるし、面白いのないし・・・あ、ラジオ持って来た?」

「いや、前の入院の時、いらないって言ってたから」

「今回は、テレビを観ないから、ラジオを聴きたい。イヤホンも忘れないで。100円ショップの安いやつでいいから」

「テレビを観てないってことは、もしかして、千秋楽の相撲の結果、知らないの?」

「ずっと、昨日は寝てたんだから、知らない。稀勢の里は休場?」

「休場じゃない。優勝!」

 

「それは良かった!」

 

 取り敢えず、思っていたより、母が元気そうなので、私も良かったです。