ひよっこ・第一話「有村架純、茨城弁『だっぺよ』を初披露する」
NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の第一話を観た感想です。大まかな印象としては、たった十五分の放送であっても、思わず笑ってしまう場面が多く、農村感100%の茨城(途中から東京)を舞台にした、明るく楽しい、コメディー色の濃いドラマとして、かなり、期待出来そうです。
なぜか、ナレーションがマラソンの増田明美・・・ドラマが始まって、いきなり、やや違和感がありましたが、直に慣れていく問題に過ぎないでしょう。
弁当に茹で卵を持って行くみね子に、妹と弟が不平を言えば、「あんたらは、給食だっぺよ!」と、有村架純、第一話の序盤から、茨城弁全開です!
親友の時子「毎日、会ってるのに、そんなに手を振られてもねえ・・・」
このワンシーン、この一言だけで、みね子がボケで、時子がツッコミという関係性が分かる、脚本教室のお手本に使われそうな巧さです。
最もポピュラーな茨城の方言のひとつといわれる、「この、ごじゃっぺが!」も、第一話の中盤で、早くも披露されました。
「お父さん、東京の空は、こっちほど広くないと聞きました。本当ですか?」
つい、さっきも自転車に乗っていた時、心の中で、父親に語りかけていたのに、授業中でも・・・どうも、みね子には、心の中で、父親に手紙風の語りかけをしてしまう、癖(へき)があるようです。
父親が買ってくれた大事な靴を駄目にした弟を、真剣に説教し、母親には内緒で、自分が修理することを約束する、みね子です。
かかっているBGMの感じからして、感動的な場面かと思いきや、修理中に誤って、大事な靴にトドメをさしてしまう、みね子・・・。
この数秒前の、妹と弟の「直りそうだね」、「うん」というやり取りが、この場面の笑いを増幅させています。
この妹が弟を抱き締める場面、好きな視聴者はたくさんいると思います。しかし、私個人の好みを言わせてもらえば、いき過ぎた演出でしかない思います。
「お父さんに、一緒に謝ろうね」
一応、三者共犯みたいなところがあるので、間違ってはいないのですが・・・。