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詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ひよっこ(第39~40話)、オーディションの時子の、訛って「ブグバグ!」の破壊力について


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 NHKの朝ドラ「ひよっこ」の第39話と第40話、時子のドラマ・オーディションの予行演習と本番のエピソードは、殆どコントのような演出で、ファンの中でも、好みが分かれる仕上がりになっていますが、私個人は、とても面白かったと思います。

 

 奥茨城村の聖火リレー・テレビ放送の時も、そうでしたが、ひよっこのスタッフは、監督・脚本家を始め、ドラマの箸休めとして、結構、長めの、シチュエーション・コントみたいなものを挟むことが、嫌いじゃないようです。

 

 尤も、だから、一部の視聴者から、「失踪中の父親捜しが進展していないのに、寄り道している場合か?」と、怒られてしまう訳ですが・・・。 

 



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 時子のドラマ・オーディションの本番前夜、みね子を始めとするルームメイトが揃って、予行演習に協力中・・・澄子の脚が、戦国武将のように、思いっきり開いていますが、これが監督の演出じゃなくて、澄子役(松本穂香)の個人的な役作りの一環だとしたら、彼女は間違いなく、大物だと思いますが、流石にこれは前者でしょう。



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 オーディションの予行演習に、自分の役割がないことで、いつものように「どうせ、オバサンだし・・・」と不機嫌になる愛子、「この間、ラーメン奢ってあげたのにね」と言ってしまう、恩着せがましい一面も・・・。


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 哀しいお芝居と聞いて、泉鏡花が出てくるのは、時子は意外と勉強家という設定の誇示でしょうか?ちなみに、「婦系図」は、フケイズではなく、オンナケイズと読むようです。

 


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 この審査員が、助川時子さんという、オーディション参加者と、切っても切れない、癒着状況にあることは、誰が見ても明らかです。 

 


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「時子は、私がいないと駄目な子なんだよね?」という、みね子の台詞を聞いた時、それぞれに、全く違う表情をさせるという、細部まで行き届いた演出です。

 

 ちなみに、左から「意外(かつ疑い)」、「苦笑い」、「知らない(関心ない)」、「?(第三者には、解釈不能)」といったところでしょうか?

 


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 ネットで話題の、「新入社員が、ただ、ドラマのオーディションへ行くだけなのに、印刷した横断幕を使って、この大騒ぎはない」というシーンですが・・・ま、確かに、こればっかりは「その通り!」という感じがします。

 

 おそらく、このシーンありきで、脚本家の岡田恵和氏が、これだけはやりたくて、工場が閉鎖される前に(ノベライズ本を読んだ人からの情報)、強引にハメ込んでしまったというのが、問題の真相でしょう。

 


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 思わず、「視聴者を馬鹿にしているのか?」と疑いたくなる、小学生並みの下手な字と、「昭和ガール」という、センスの欠片もないドラマ・タイトル・・・もちろん、創り手は、視聴者を馬鹿にしているのではなく、笑そうとしているシーンです。

 


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 まるで、間違い探しをやらされている気分になる、オーディション参加者の控え室です。

 

 わざわざ、みね子が視聴者の感動を誘う台詞で、時子を励まさなくても、「良かったね時子、ライバルはみんな、頭のおかしい人たちばっかりだっぺよ!」と言えば、それで充分だったような気がします。

 


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 左から二番目の赤い上着を肩にかけている人、どう見ても、ドラマの中の住人ではなく、コントの中の住人です。尤も、昔は、現実の住人(テレビマン)として、存在していたのでしょうが・・・。

 

 

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 時子の早口言葉の「武具馬具」は、NHKのアナウンサーですら、「訛りを意識してやってください」と言われてやっても、あの完成度には至らないと思われる、最高の出来だったと思います。

 

 それだけに、披露する順番を間違えてしまったのが、本当に残念です。ホップ・ステップ・ジャンプで、結果的に、いきなりジャンプ(武具馬具)をして、「嫌いだって言うのけ?」と「小鹿みたいに震えてっぺ」が、霞んでしまいました。

 

 おそらく、脚本家の岡田氏も、「まさか、佐久間由衣が、ここまで、武具馬具を仕上げてくるとは!」と、想定していなかったのでしょう。

 

 いやはや、時子役の佐久間由衣の、茨城訛りポテンシャル、ネイティブ(茨城出身)の羽田美智子に、勝るとも劣らないものがあります。

 

 
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「緊張すればするほど、訛っちまう!」と、悔しがる時子に、「緊張して駄目なのは、完璧なことをして駄目より、良かったじゃない?」と、愛子が励まします。

 

 ファンは、そんな愛子の「哲学者風なところと、普段の抜けたところのギャップが素敵」と思っているのでしょうが、ファンじゃない人は、「本来、同居しないはずの人格が同居している、二重人格者」と、不気味に思っているようです。

 


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 時子の寝言「もう一回、やらせてください!」

 

 澄子の寝言「おかわり、カレー大盛!」

 

  それにしても、「寝言の多い人たち」という指摘と、みね子の「おどうさん・・・」の乱発に対する指摘は、初回からのファンの間で、「言わない約束」になっているようなので、今週の視聴率アップから、新たに加わったファンの人たちも、そこは充分、気を付けたうえで、感想を語り合うことにしましょう。