詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ひよっこ(第84話~86話)、乙女寮の同窓会についての感想です


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 NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の第84話~86話は、主人公のみね子が、向島電機に勤めていた時の、乙女寮のルームメイトたちと、久しぶりに、すずふり亭で再会するという話で、このドラマのファン注目の、かなりの大イベントだったはずが・・・正直、驚くほど、軽い扱いでしかなかった、という印象です。

 

 一応、3話にまたがって放送されてはいますが、第84話は、スタートが、大河ドラマ「直虎」とのコラボレーション・アニメ、その後は、乙女寮ではなく、あかね荘の面々が、みね子の同窓会の話・・・やっと、幸子・優子・時子・豊子・澄子が登場したと思ったら、すぐに、女優の川本世津子が登場、第84話は、土曜日なので、予告まであり、乙女たちの時間は、更に削られる・・・第85話は、週の始まりなので、先週のあらすじからのスタート・・・結構、時間を取る、川本世津子!彼女が去って、やっと、オレンジジュースで乾杯、元治と前田の料理を食べながら、乙女たち、それぞれの短い近況報告があり、最後に愛子がチラッと映り、第85話終了・・・第86話、始まったと思ったら、同窓会はお開き、ひとことずつ、別れの言葉を残して、店を出る乙女たち・・・何故か、同窓会があることは知っていても、参加はしない愛子が、不審者のように、すずふり亭の前を、ウロウロ、乙女たちが歩いて来ると、素早く、薬局の人形・イチコの背後に隠れる・・・。

 

 ハッキリ言って、この乙女寮の同窓会のエピソード、第14週「俺は笑って生きてっとう!」の話としても、第15週「恋、しちゃったのよ」の話としても、週のメインテーマとは無関係な、オマケの話という扱いでしかなく、これだったら、第15週の月曜日に、1話にまとめて放送してくれた方が良かったような・・・で、火曜日の放送で、みね子と時子がすずふり亭に残っている時に、同窓会の邪魔をすることなく、川本世津子の登場、その方がシンプルな構成で、誰もが、違和感なく観れたと思います。

 

 それにしても、ひよっこファンが、大イベントになると期待していた、乙女寮の同窓会が、まとめてみると、せいぜい、1話分しかないなんて・・・とはいえ、それぞれの近況報告や、別れの言葉に、短いながらも、らしさは出ていて、内容的には、悪くありませんでした、それだけに、もっと、量の方を増やしたところで、質の方が落ちることもなかったような気が・・・。

 

 今回の乙女寮の同窓会で、分かったことがあるとすれば、幸子・優子・豊子・澄子の4人が、もう、このドラマの主要なキャストではなく、今後、大した出番は、期待出来ないということだけでしょう。

 

 主人公のみね子と、奥茨城編からの主要なキャスト、時子は別格として、結局、向島電機・乙女寮編の登場人物の中で、これからも出番があるのは、おそらく、愛子だけ・・・もしかしたら、脚本家の岡田恵和氏にとって、この第二部を作った、主要な目的のひとつが、愛子の、キャラクター紹介にあったのかも知れません。

 

 

 最後になりますが、澄子がみんなに、自分の会社の石鹸を配る時の、「ういっ、ういっ、ういっ」という声、今回の同窓会のシーンの中で、個人的に、一番、面白かったです。

 

  あと、最後と言って置きながら、もうひとつ・・・川本世津子の「訛りあるの恥ずかしいと思うの、やめた方がいい(訛りがあるのを恥ずかしいと思うことは、やめた方がいい)」という台詞を、「訛りあるの恥ずかしいと思うの。やめた方がいい(訛りがあるのは恥ずかしいと思う。だから、やめた方がいい)」と解釈した人が、ネット上に、少なからずいた事実、大変、興味深かったです。

 

 全く、同じ文章なのに、「読点か?句点か?」だけで、意味が全く、逆になってしまうという・・・突然、開かれた「岡田恵和氏の日本語教室」、しっかり、勉強させてもらいました。