詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ポンコツおじさん旅、夏の恒例「出川哲朗の傑作・怪談話」に、多くの視聴者が失神寸前?


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 恐怖!地獄の旅館の、地獄の山小屋!

 

 あの、これは本当にリアルな、オレの作り話・・・みんな知らないと思うけど、今、ここにいる旅館って、地獄の旅館って言われていて、それは、この森の奥に、地獄の山小屋と呼ばれるところがあるからで・・・スッゴイ、マジで、とにかく、地獄なんだって・・・オレ、だから、学生時代の友達と、興味本意で、地獄の山小屋を見ようと、地獄の旅館へ泊まりに来ちゃったの・・・で、夜、ただの面白半分で、肝試しでもしようって、みんなで地獄の山小屋を目指して、地獄の坂道を登っていたら、「キャーッ!」と悲鳴がして、「ハアーッ!」とオレもビックリして、サトシが、彼はオレの友達・・・さっきまで一緒にいたのに、何処にもいなくて、それで、「サトシがいない、サトシがいない!」って捜しているうちに、怖くなって、でも、地獄の山小屋には行って、入り口のドアを、ギーッと開けたら、サトシが、呪われるように、殺されていて、それは普通の人間の殺され方ではない、何か、何かこう、死体が、ねじれパンのように、捩れていたんだ・・・。

 

 

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 絶対に、普通の死に方ではない、悪魔とか何とかの仕業じゃないと、こんなに捩れて死んだりはしないだろう・・・オレは本当に怖くなって、思わず「ハアーッ!」となって、あの地獄の山小屋を出て、「ごめんなさい、ごめんなさい!」と言いながら、地獄の坂道を下って、夢中で逃げている途中、オレと彼女は・・・そう、彼女もいたの、名前はキョウコちゃん、で、二人で逃げて、いきなり、オレの携帯電話が、プルルルル、プルルルルと鳴って・・・オレの学生時代だから、携帯電話とか、ないかも知れないけど・・・とにかく、プルルって、鳴っちゃったから、「もしもし、出川ですけど」と出たの、そうしたら相手は「もしもし、聞こえますか?私、キョウコの母ですけど」、「え、キョウコちゃんのお母さん?どうしました?」、「今日の夕方、キョウコが、タクシーに轢かれて、亡くなりまして・・・」、そんな話だったから、オレは怖くなって、電話を切って、後ろを振り返ってみると・・・血だらけのキョウコちゃんが立っていて、こう言ったんだ。

 

「お前のせいだよ!」

 


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 キャスト

  • 出川哲朗
  • サトシ
  • キョウコちゃん
  • キョウコちゃんの母
  • 悪魔的な何か

 

 主要舞台

  • 地獄の坂道
  • 地獄の旅館
  • 地獄の山小屋

 

 主な出来事

  • サトシが、ねじれパンのように殺される。
  • キョウコちゃんが、タクシーに轢かれる。
  • 出川哲朗が、相次ぐ友人の死に、怖くなって「ハアーッ!」と、驚く。

 

 出て来た食品

  • ねじれパン(比喩)

 

 

 この物語は、フィクションであり、出川哲朗いわく、「本当にあった、嘘の作り話」であり、実在する人物・場所・パン等とは、一切、関係がありません。

 

 また、原作者・出川哲朗氏の日本語が、あまりに難解なため、この記事の書き手である私が、話を分かりやすくしようと、多少、手を加えていますが、原作のオリジナリティー溢れる表現、そこから生まれる、突き抜けた物語の魅力が損なわれないように、充分、配慮したつもりです。

 

 しかし、そのことが、私の力不足により、読者の皆さんに、きちんと、伝わらないこともあるかと思いますが、そのへんについては、何卒、ご容赦して頂ければ、幸いです。