詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ポンコツおじさん旅5、出川哲朗の新作・怪談話に、震えが止まらない視聴者、続出?

 

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 恐怖!呪いのおばあちゃん!

 

 これはね、今から遠い昔、本当に、本当に、リアルにあった、嘘の作り話なんだけどね・・・あるところに、おばあちゃんが住んでいて、その人は、農家をやっていたんだけど、ある連中が、ここで旅館をやりたいからと、おばあちゃんを追い出そうとしたんだって、でも、おばあちゃんは、農家を続けたくて、「私は、ここで、農家をやりたいんだ!」と言って、立ち退かないから、最終的に、建設業者の人たちが、どうしても、旅館を建てたかったから、ヤクザを使って、おばあちゃんを、殺しちゃったんだって・・・。

 

 

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 それから、時が経って、計画通り、ホテルが建ったんだって・・・旅館もホテルも、人の言いようみたいなものだから(気にしないで) 。

 


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 そうしたら、このホテルに、ある家族が、泊まりに来たんだって・・・夜、女の子が、苦しくって、眠れないんだって、夢に、おばあちゃんが出て来て、「助けてぇ!助けてぇ!」と言うんだって・・・女の子は、怖くなって、おばあちゃんに、「眠れないから、散歩に行くよ」と言って・・・あの、このおばあちゃんは、一緒に来た、女の子のおばあちゃん・・・で、散歩していたら、少し気分が良くなって、女の子は、部屋に戻って、布団に入ろうとしたら、おばあちゃんが「えっ、キョウコ(女の子の名前)、どうして、知らないおばあちゃんを、背中におぶっているんだい?」と、驚いて言うんだって、キョウコちゃんは「えっ、おばあちゃん、何を言ってるの?そっちこそ、知らないおばあちゃんを、おぶっているじゃない?」、「・・・きっと、この二人、地獄のおばあちゃんだよ!」、「そうなの?だから、私、このホテルに泊まりたくないと言ったのに・・・ところで、おばあちゃん、このホテルの名前、何て言うんだっけ?」、おばあちゃんは、あまりの恐怖に、顔が真っ青になりながら、こう答えた。

 

「このホテルはね・・・なんとか群青だよ!」

 

 

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 キャスト

  • 農家のおばあちゃん(後の地獄のおばあちゃん?)
  • 悪い建設業者
  • 悪いヤクザ
  • キョウコちゃん
  • キョウコちゃんのおばあちゃん
  • 地獄のおばあちゃんA(殺された農家のおばあちゃん?)
  • 地獄のおばあちゃんB
  • 取材(語り)、出川哲朗

 

 

 この怪談の狙いについて語る、出川哲朗

「(この怪談の)一番、怖いところは、(地獄のおばあちゃんの出るホテルが)、今、自分たちが泊まっている、なんとか群青だって、ハッと気付いて、キャーッとなって欲しかったの・・・本当は」

 

 

 解説

「何とか群青・建設時にあった話(地獄のおばあちゃん誕生秘話)」 と、「キョウコちゃんと、地獄のおばあちゃん二人と、普通のおばあちゃんが絡む話」の二部構成・・・もう一人の地獄のおばあちゃんの、誕生秘話を描くことで、三部構成にするべきだったとの批判も、あるかも知れませんが、これは「何故、もう一人、出て来たのかな?」と、聴き手に思わせ続けることで、この怪談の世界に引きずり込んで、離さない、出川哲朗・特有のテクニックによるもので、決して、成り行き任せによる、設定の失敗じゃないことは、勘の良い方なら、皆さん、分かりきっていることでしょう。

 

 それにしても、何故、ヤクザに殺された、何の罪もない、農家のおばあちゃんは、地獄へと堕ちたのか?何故、旅館の建設は、途中で、ホテルの建設に変更されたのか?何故、キョウコちゃんは、「怖い、怖い」と思っていながら、一人で、散歩など出来るのか?何故、キョウコちゃんのおばあちゃんは、自分たちにとり憑いている存在を、「地獄のおばあちゃん」と決めつけたのか?そもそも、この怪談のタイトルは、「恐怖!呪いのおばあちゃん!」だったのではないか?と、謎が謎を呼ぶ、この怪談に渦巻く、不条理性の嵐も、出川哲朗特有の、かなり高度なテクニックであることは、敢えてここで、解説するまでもないでしょう。

 

 

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 この物語はフィクションであり、出川哲朗いわく、「本当にあった、嘘の作り話」であり、実在する人物・団体・ホテル等とは、一切関係がありません。

 

 特に、この怪談の舞台とも言われている、西伊豆の高級ホテル「富岳群青」建設時に、殺人も厭わない、強引な土地購入事件があったなどという噂は、全くの事実無根であり、無邪気な恩知らず、出川哲朗の、創作に過ぎないことを、明言して置きます。