詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ひよっこ、お役御免のはずの川本世津子が、まだ、退場しないのは、脚本家の私情?

 

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 NHK・朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の第145話の終盤から、第146話の序盤にかけて、早苗の提案により、相部屋となった、みね子と世津子が、実の記憶喪失から始まる「かなしい出来事をナシ」にするべく、本音を語り合う訳ですが・・・正直、私には、何を今更としか思えませんでした。

 

 実と世津子の同棲生活を描く(語る)には、完全に、タイミングを逸している、と・・・実際、世津子からも、奥茨城で、美代子に再プロポーズをした、実からも、その話が語られることは、ありませんでした。

 

 語られないということが(特に、世津子の口から)、二人の間に、男女の関係(少なくとも、ある種の恋愛感情)があったという、遠回しの表現と受け取るのが、普通一般の解釈かと思われます。

 

 では、みね子が世津子を、あかね荘に連れて来る大義となった、「かなしい出来事」とは、一体、何を指しているのでしょうか?

 

 最も短絡的に解釈すれば、実の記憶喪失により、二人は無自覚に不倫をしていた、そのせいで、美代子やみね子たち、実の家族を傷付けた、そして、そのケジメをつけるように、二度と会わないことを約束し、別れた・・・世津子は、美代子たちにうしろめたい思いを抱いている、実も、自分の家族にうしろめたい思いを抱いている、なおかつ、突然、別れることになった、世津子に対しても、うしろめたい思いを抱いている・・・これが、実と世津子の間にある、かなしい出来事の、具体的な心理なのかと思われます。

 

 そして、みね子は、これをどうにかして、「ナシ」にしたいと思っている訳ですが、それこそ、二人が記憶喪失にでもならない限り、ナシにはならないし、仮にナシにすることが出来るのだとしても、そのキーになるパワーは、「時間のパワー」であって、「みね子のお節介パワー」ではないような気がします。

 

 それにしても、実をみね子と美代子に再会させて、家族のもとに帰し、例の平仮名だらけの手紙を送った時点で、お役御免のはずの川本世津子が、ハッキリ言って、大したエピソードもなければ(彼女にタカり続ける、叔父夫婦との今後なんか、本当にどうでもいい)、メインのストーリー展開にも、特に必要ではないにも関わらず、未だに、彼女が退場せず、あかね荘に住み着いている理由が、私には、全く、分かりません。

 

 このドラマの脚本家の、岡田恵和氏からすれば、「菅野美穂は、自分にとって、インスピレーションやイマジネーションを与えてくれる、アテ書きしやすい、使い勝手が良い女優で、このドラマの本拠地である、赤坂に置いておきたい」とのことなのでしょうが・・・残念ながら、彼女を重用したい思いが、先立つためか、菅野美穂(川本世津子)を軸にしたエピソードほど、不自然かつ、残念な仕上がりになっているケースが多い、というのが、私の率直な印象です。

 

 その代表例と言っていい、「川本世津子救出大作戦」も、児童文学としてみれば、楽しいですが、リアリティーという物差しでみれば、あり得ない話でしかありません。

 

 その後、いつも、赤坂でワイワイガヤガヤやっているにも関わらず、マスコミにバレないのも・・・雨の日の、実と世津子の出会い(怪我をしているうえ、様子のおかしい彼を、彼女が、自宅に招き入れるシーン)も、あり得ないかと・・・。

 

 世津子は、子供時代が貧しかったうえ、その後、すぐ女優として成功し、忙しかったため、勉強が出来なかったという、彼女の無学エピソードも、ドラマ上、大して、生かされてはおらず、なくても構わないくらいなのに、岡田氏は、何度も、そのことを強調する不可解・・・自分の台本に、ふり仮名を書く時は、辞書を引くけども、人のために、大事な手紙を書く時は、辞書を使わず、平仮名だらけで出すというのも、世津子という女性は、一体、どういう性格をしているのでしょう?

 

 最後に、失礼な結論を言わせてもらえば、岡田氏にとって、菅野美穂(川本世津子)のエピソードを描く時は、本来より、筆が進んでいるのかも知れませんが、反面、ドラマ作りにおける、勘の方は、鈍っているような気がして、私はなりません。

 


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「おどうさん・・・最近、ネットで、口の悪い人たちが、私のことを、タヌキ娘だとか、タコヤキ娘だとか言うので、批判を怖れず、大人っぽい、平成風の髪型で決めてみました・・・ネットでは、女ホームレスと、噂されているようです」