詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

ユニバーサル広告社(第6話)、確かに、派手さはない、しかし、視聴者の選択肢として、必要なドラマ!


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 テレビ東京「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます~」の第6話を観ました。

 

 その内容は、さくら通り商店街が、ユニバーサル広告社に、正式なコンサルティング契約を結ぶ、その手始めとして、ホームページを作り直した、それだけ・・・おそらく、1話完結ではなく、この回で「起」と「承」、終盤にあった電話の話で、来週(最終回)、「転」に入り、場合によっては、もうひとつ、「転」を挟んで、比較的ハッピー・エンドで「結」の、2話完結かと思われます。

 

 はっきり言って、このドラマは、全7話という、中途半端な連ドラにする必要はなく、二時間ドラマにして、パターンA「ユニバーサル広告社が、商店街の中に馴染みつつ、活性化イベントを成功させる」話か、パターンB「ユニバーサル広告社が、商店街の、ある店の広告を受け持ち、それが、大手広告代理店(杉山がいた、博王堂)を押し退けて、賞を取る」話か、パターンC「舞台が商店街なだけ、主人公の職業が、広告代理店というだけの、杉山とさくらの恋」の話で、良かったかと思われます。

 

 また、ゲスト付きの1話完結エピソードで、ユニバーサル広告社が関わった店が、和菓子屋・魚屋・ラーメン屋だけというのは、いかにも少なく、メイン・ストーリー(商店街全体の活性化の話)とのバランスが悪い・・・テレビ朝日でやっている、昼ドラのような放送枠だったら、商店街中の人たちのエピソードが作れるうえ、各キャラクターも明確になり、複雑な関係性も描けて、もっと、面白い話になっていた気がします。

 

 つまり、本来、二時間ドラマでやるか、長期の昼ドラでやるべき話を、最も、やってはいけないスタイルで、取り組んでしまったことが、このドラマの「視聴率的な失敗」に、繋がっているのかと・・・。

 

 しかし、この「ユニバーサル広告社」は、狭い世界の、平坦な日常を、笑いと人情をちりばめつつ、会話中心の脚本でありながら、テンポも良く、何気ないシーンが、ちょっとした見せ場になる演出もある、派手さより、落ち着きを意識したドラマとして、及第点のものであり、今後も、ドラマ・ファンの選択肢として、毎クール、誰かが、挑戦して欲しい作風なのですが・・・視聴率との兼ね合い(視聴者が、高いヤマと深いタニがあるストーリーと、インパクトのあるシーンを求めていること)を考えると、難しい時代なのかも知れません。