詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第14週)、年が明けても、何も変わらない、これまで通りの、ダメ脚本!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第14週)」は、てんと藤吉の息子・隼也と、安来節乙女組のとわが、突然、いなくなってしまい、みんなで探し回るものの、見つからない・・・そんな中、天満風鳥亭にいた、てんの前に、伊能が現れ、大阪駅で見つけたという、隼也と、とわを連れて来る・・・隼也と、とわが見つかった話を聞いて、藤吉・風太・乙女組の他のメンバーも、天満風鳥亭に駆けつけ、とわに事情を訊く・・・とわは、みんなの足手まといになることが嫌で、逃げ出したことを、乙女組のメンバーに謝る、メンバーの方も、やる気がないと思っていた、とわが、帳面に、日々の生活や稽古のことを書き込む、努力をしていることを知り、彼女に謝る・・・藤吉が、彼女たちの気持ちを確認するために、乙女組の解散を示唆すると、風太も加わり、5人で「悪いのは自分だから、解散しないで欲しい」と頼み込み、乙女組の存続が決まる・・・藤吉は、隼也に対して、先日、友達とケンカをした理由も、家出をしようとした理由も、訊かなかったが、てんが、伊能から聞いた話によると、「隼也が、芸人になりたいと言ったら、友達にからかわれたから、ケンカになった」、「隼也が、芸人になりたい理由は、お母ちゃん(てん)と、一緒にいられるから」だったことを知った藤吉は、「乙女組の世話に忙しかった、てんを振り向かせたくて、家出した隼也の気持ち」を理解する・・・とわの事件もあり、連帯感が出てきた乙女組だったが、何かが足りない、そう感じていた藤吉と風太に、てんが、女優で、芸人でもあったリリコに、乙女組の指導をしてもらうことを、提案・・・リリコの乙女組に対する指導は、一見、傲慢なもので、「田舎者だから、バカにされている」と感じた、都たちは、その不満を、明日にでも、リリコにぶつけようと決める・・・次の日、練習場所である、天満風鳥亭に、乙女組が向かうと、既に、てんとリリコがおり、そして、乙女組のメンバーを、一人ずつ論評し出したので、黙って、立ち聞きしていた、乙女組だったが、とわが、物音をたててしまい、てんに気付かれてしまう・・・意を決して、リリコに、「もっと、分かるように教えて欲しい」と訴える、乙女組だったが、てんに「芸人として、舞台に上がり、お客から金をもらうことの、何たるか?」が分かっていないことを指摘され、自分たちの甘さに気付いた、乙女組は、リリコに、今後も、指導を続けて欲しい、と頭を下げる・・・リリコの指導による特訓や、乙女組が考えた、本場・出雲同様の、ふくらはぎを見せる、衣装の着こなしもあり、彼女たちの初高座は、大成功となり、夜、歌子の店で、お祝いをする・・・そこで、藤吉が北村笑店の、風太が安来節乙女組の、今後の目標を語る中、壇上で、キースが「世界一の芸人になるため、アメリカへ行く!」と宣言し、相方のアサリを始め、周囲を驚かせる・・・という話なのですが、このあらすじを読んでもらえば、分かることですが、去年の最後に出て来た、「見つめ合う、藤吉とリリコ」、「見つめ合う、てんと伊能」、「二人で出掛ける、キースとトキ」の、3つの三角関係エピソードは、年明けまで、視聴者の関心を引っ張ろうとするだけの、ベタなうえに、悪趣味な、視聴率戦略でしかなく、ストーリー上、ほぼ、意味がありませんでした・・・ま、詳しいことは、これから書きます。

 

 そんな、視聴率稼ぎのために、要らないエピソードが、突然、次々と、放り込まれたにも関わらず、今年の放送の第1回目が、過去最低の視聴率になってしまった、何から何まで、いろんな意味で、ズッコケ・ドラマの最高峰「わろてんか(第14週)」で、筆者が気になったことについて、いくつか、指摘してみたいと思います。

 

 

「年末に起きた、いなくなった隼也ととわ、見つめ合う藤吉とリリコ、見つめ合うてんと伊能のエピソード・・・主題歌が始まる前の、前回のあらすじのついでに、足されたようなシーンで、全て答えが・・・視聴率のためだけとはいえ、せっかく、年をまたがせたんだから、せめて、主題歌くらい、またいで欲しかった!」 

 

「芝居の練習のために、藤吉にキスしようとする、リリコに対して、特に拒もうとはしない、藤吉・・・ここが、わろてんか、今年最初の、笑えるシーン?」

 

「不可抗力とはいえ、身体を密着させて、見つめ合う、てんと伊能・・・すぐ傍に、隼也がいるのに・・・いっそ、隼也が、この二人を見て、『お父ちゃんに、言いつけたる!』と叫んで、再び、出て行った方が、ブラックな笑いになって、面白かった?」

 

「伊能が、大阪駅で、偶然、隼也と、とわを発見するより、とわが、隼也をてんの元に戻すためと、自分の荷物を取りに来るために、自ら、帰って来たとする方が、自然な展開だったかと・・・」

 

「とわが、帳面に、稽古のことなどを書いていた(努力をしていた)ことを知っただけで、乙女組が和解・・・そもそも、とわは、やる気がなかったから、なつと対立していた訳ではなく、下手だから、対立していた訳で、別になくてもいい、余計なエピソードかと思われる」

 

「明らかに、乙女組が団結しようとしている状況なのに、突如、藤吉が『このままでは、解散せなアカン』と言い出す、違和感・・・で、風太も加わり、みんなで『悪いのは私』と大騒ぎ・・・そんなに、悪い人ばっかりなら、実際、解散すればいいのに!」

 

「藤吉は、乙女組の存続を認め、『北村笑店の命運を、風太と、この四人に預ける!』と明言・・・まだ、デビューもしてない、若い四人娘に、会社の命運を預ける?他にも、文鳥や団吾を始め、二百人以上の芸人がいるのに!」

 

「藤吉は、隼也に対して、『ケンカの理由も訊かん、家出の理由も訊かん』、それより、筆者が気になるのは、どうして、突然、みかん?二人の間に、みかんが鍵になるようなエピソードなんて、あった?というより、藤吉と隼也が、まともに、二人きりで、話をするようなシーンは、これが初めてでは?」 

 

「自宅で、てんと藤吉の夫婦の会話・・・てんが、乙女組のことで頭がいっぱいになって、隼也のことを、かまってやれなかったことを反省しているが、別に、乙女組が来る前から、この夫婦は、忙しさから、隼也のことを、かまってやるなんて、殆ど、出来ていなかったはずだが・・・」

 

「てんの『あの子がいるさかい、親のウチらも、成長出来ると、つくづく・・・』という台詞があったが、その割には、いつまで経っても、二十歳前みたいな顔をしている、まるで、永遠の若さを、手に入れているかのような美魔女、おてんちゃん!」

 

「隼也が、芸人になりたいと言うなら、もっと前から、彼が芸人たちと、絡むシーンを挟むべきだった・・・そこで、万丈目とキースあたりに、『隼也、芸人になりたいって、ホンマか?』、『何で、芸人なんて、なりたいねん?』、『教えへん』みたいなシーンがあれば、今回の取って付けたような、家出エピソードに、少しは、深みも増したかと」

 

「風太とトキの、まるで、小学生のような恋愛模様・・・この二人、設定上、30歳過ぎているはずなのに・・・まともな脚本家だったら、何年も前に、結婚させて、子供もいることにしているはず・・・また、てんの妹のりんも、子供が2~3人いるようなシーンを挟んで置けば、後で、風太とトキの子供か、りんの子供のうちの一人が、北村笑店に入って、成長した隼也のライバルになる・・・そうすれば、吉本興業の史実通りの、身内の経営争いのエピソードの、下地が出来るだろうに・・・」

 

「安来節の先生でもなければ、踊りの先生でもない、リリコに、乙女組の指導を任せる意味が分からない、ある種のプロ意識を植え付けるためだとしても、リリコ自身が、若い時に、娘義太夫が嫌になって投げ出し、今も、伊能に『いやや、いやや、いやや、ブ~ッ!』とやっている、プロ意識の欠落した人物に過ぎないのに・・・」

 

「リリコと乙女組の、初顔合わせ、乙女組の連中が、『有名な女優さんや』と、はしゃいでいたが、田舎者で、活動写真なんて観たこと無さそうな娘たちが、みんな知ってるほど、有名なら、もう、ワンシーンだけでも、リリコは、かなりの有名女優、と視聴者に認識させるシーンが、必要だったかと」

 

「乙女組の踊りを見て、リリコが『やめっ、からくり人形か!』と、彼女たちを皮肉るが・・・残念ながら、結局、最後まで、乙女組の安来節は、ほぼ、からくり人形だった?」

 

「伊能とリリコの、これから撮影する、活動写真の内容に関する、やり取り・・・もう、リリコも、30過ぎているだろうに、まだ、藤吉の話が出ている違和感・・・そして、とにかく、このドラマの主要キャラは、独身者だらけ、結婚していても、子供はいないか、一人だけのケースが多く、わろてんかの平成感覚は、台詞だけではなく、『晩婚と少子化』まで、平成感覚?」

 

「リリコの、乙女組に対する評価、それぞれ、イマイチな内容だったが、特に駄目なのが、あやの評価、『踊りに、気が入ってないのが、バレバレ』だそうだが、何故、彼女の踊りに、気が入らないのか、に関してのエピソードは、特になし」

 

「乙女組が、リリコの教え方について、不満を漏らすと、てんが、『甘えるな(プロ意識が足りない)!』という理由(おそらく)で、ご立腹・・・乙女組が、何度も、『教えて、教えて』と言って来るので、『自分で考えるのが大事(プロ)!』と怒るなら、まだ、分かるが、ほぼ初めて、質問して、いきなり、『安来に帰りなはれ!』とまで、怒り出す、何とも、理不尽なおてんちゃん!」

 

 「都の『私ら、そんなに、駄目ですか?』からの、『もう一度、稽古をお願いします』で、今度は、リリコも、てんも、納得し、再び、特訓が始まる・・・最初の怒られた時と、何が、そんなに違ったというのか、観ている方には、全く、見当もつかない・・・せめて、『私ら、そんなに、駄目ですか?』は抜いて、てんに説教された直後に、『もう一度、稽古をお願いします』と、乙女組がみんなで、頭を下げた方が、まだ、分かりやすかった」

 

「リリコの、乙女組への指導、『とわ、指は揃える、しなやかに、笑顔を忘れず』だって・・・野球経験のないオジサンが、野球で遊んでる子供たちのところに来て、『もっと、バットは短く、力まずに、楽しんでやろう!』とか、言い出すのと、同じレベル?」

 

「乙女組の初高座の前日、てんとリリコに、都たちが、もっと、裾を上げて、ふくらはぎを見せた方がいい、と提案、そのアイデアが受け入れられるが・・・都が『誰もいやらしいなんて、思わないし、私らも、恥ずかしいなんて思わない』と、言い訳じみたことを言ってる時点で、『いやらしいと思っている人がいることも、本来、恥ずかしいと思うべきこと』だとも、分かっている訳で・・・純朴な田舎娘たちが提案するよりも、リリコが提案して、てんが反対して、乙女組が『田舎じゃ、ふくらはぎが出る方が、普通でした』と同調する展開の方が、良かったかと・・・」

 

「リリコ『ふくらはぎを出すなんて、若いアンタらにしか、できへん』と言いながら、この人、普通にスカートをはいて、ふくらはぎ丸出しのシーンが・・・」

 

「乙女組の初高座の当日、ナレーションの『てんは、家族全員で、朝ごはんを食べることにしました』、てんにとって、芸人さんは、みんな家族だったはずなのに、随分と、勘当してしまったようで・・・そして、乙女組の関係者といえる、風太とリリコさえ、家族にカウントしない、斬新な家族選び!」

 

「ナレーションによると、『当時、若い娘が、素足を見せて踊ることは、天地がひっくり返るほどの出来事だった』そうだが、その割には、客は、誰もひっくり返ることなく、女も子供も、簡単に、受け入れてしまったのは、何故?一体、あと何回くらい、やるつもり?ナレーションの大袈裟表現サギ!」

 

「乙女組の脚出しよりも、この安来節が、お客と、一緒に踊る企画だったことの方が、驚き?これなら、本格的な踊りの技術なんて、二の次だったかと思われる」

 

「歌子の店で、乙女組の成功を祝して、藤吉が挨拶『オレの夢は、お前らと一緒に、北村笑店を、日本一の、笑いの殿堂にすることや!』、乙女組はお笑いじゃないし、『娯楽の殿堂』と言いたかった?」

 

「キースが、世界一の芸人になるために、アメリカ行くんだってさ・・・このドラマの脚本家の、吉田智子氏は、何にでも、すぐに、影響を受けるようだが、ついに、ピースの綾部にまで、影響を受けた?」

 

「キースがアメリカへ行く話、大変な事なのに、彼から、詳しいことを、何も訊かない、てんと藤吉、そして、アメリカの話が出たのに、全く、触れられることのない、現在、アメリカにいるはずの、藤吉の母・啄子・・・」

 

「キースが、芸人として成功するために、アメリカに行く相談を、何故、社長の藤吉でも、相方のアサリでもなく、これまで、殆ど、絡むことのなかった、トキに?もちろん、脚本家が、風太がトキに対して、嫉妬する話をやりたかったからなのだが・・・この設定のいい加減さは、余りに酷い!」

 

「第14週『みんなの夢』、たった3話で、立ち聞きのシーン、てんが2回、トキが1回、乙女組が1回で、計4回、何が凄いって、てんの『藤吉と隼也の話の立ち聞き』も、てんの『乙女組が不満を言っていた時の立ち聞き』も、なきゃないで、ストーリー上、どうにでもなったところだろう」

 

 


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 リリコが、乙女組に、濃い化粧をするように、勧めるシーン・・・結局、本番は、こんな化粧をしていなかったということは、このとわの顔は、演出家にとって、今回限りの、一発ギャグのつもりだったようですが・・・これで、視聴者が笑ってくれる、と思っているのだとしたら、わろてんかの製作陣は、自分たちのファンの支持層が、小学校低学年くらいだと思い込んでいるに、きっと、違いありません。