詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第100回・第101回)、リリコの漫才の相方が、四郎に決まる話!

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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第100回・第101回)」は、映画だけではなく、不動産や百貨店などの多角経営に成功し、今や、日本有数の大企業となった、伊能商会へ、てんとリリコが訪問、その目的は、リリコの漫才師転向(北村笑店への移籍)を、社長の伊能に認めてもらうことだった・・・伊能は、てんとリリコの話に、最初は戸惑ったものの、最終的には、リリコ本人の意志を尊重し、移籍を容認する・・・リリコを漫才師にするといっても、相方もいなければ、芸風も決まらない、この状況を打破するべく、てんは、北村笑店で「女流漫才作家」を公募してみるが、「笑いが好きで、文才があって、寄席など、業界を知る人はいない」と、落胆していた時、面接に、楓という、旧知の適任者が現れ、採用に至る・・・その後、てんは、帝大卒や元教師の、男の漫才作家も採用し、北村笑店「文芸部」を設立、その部長に、万丈目を就任させる・・・風太が企画した、漫才の全国大会の準備が進む中、このイベントに、事実上の王座である、キース・アサリや、まだ、相方もいない、リリコも参戦することに・・・未だ、リリコの相方が決まらないことを知り、伊能が推薦してきた、川上四郎という男は、外見こそパッとしないが、音楽学校を出て、映画の楽士をしていた、アコーディオン奏者で、その演奏の腕は、確かなものがあったが、当のリリコは、彼のことが気に入らなかった・・・しばらくして、てんと伊能が、偶然を装い、歌子の店で、リリコと四郎を会わせても、「(四郎の演奏後)アコーディオン、修理したんか?それなら、もっと前にせえや、素人ならごまかせるやろという、アンタの姿勢が気に入らんのや!」と、リリコは怒り、四郎の方も、彼女の言い草が我慢ならず、二人は、店を出て行く・・・もう、漫才コンビを結成することなど、あり得ない、と思われていた、リリコと四郎だったが、亀井の秘策「泣き落とし&仕度金」により、何とか、二人の説得に成功(リリコ&四郎の、新コンビが誕生)、てんも、ひとまず、安堵する・・・という、あらすじです。





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 それでは、わろてんか(第100回・第101回)の、筆者の感想ですが、女興行師だから、「女芸人(女漫才師)の発掘」という発想が安易なのと、やたら、女であることを強調しながら、「どうして、女同士の漫才コンビは、初めから、選択肢にないのか?」という疑問・・・そもそも、社長に就任して、4年も経つ、てんの仕事(挑戦)が、今更、「芸人を発掘して、育てること」で、いいのでしょうか?


 風太の企画する漫才大会も、ドラマ上、結構、大きなエピソードのはずなのに、視聴者が知っている、参加コンビは、キース・アサリと、結成したてのリリコ・四郎だけでは、何の興味も沸かないのが、普通でしょう(どうせ、キース・アサリの優勝でしょう)。


 漫才コンビのチョイ役、もう、2~3組、作って置くチャンスは、第100回以前に、いくらでもあったし、今回の漫才大会のために、キース・アサリの対抗馬を、新キャラとして、登場させても良かったはず・・・また、万丈目も、作家に転向させるより、歌子と夫婦漫才をやらせていた方が、このドラマにとって、もっと、使い勝手が良かった気がします。


 
 リリコと四郎の出会いのエピソードも、第100回の終わりで、偶然、ぶつかったと思ったら、第101回の始まりで、伊能が四郎を、リリコのところに連れて来るという、視聴者の誰もが、「二人が再開するまで、もっと、間を空けろ!」と、突っ込みたくなる、いつも通りの稚拙な展開・・・。


 稚拙と言えば、亀井の泣き落とし・・・何故、あんなことをしたからといって、リリコが四郎とコンビを組む気になるのか、理解不能としか、言いようがありません。茶番にすら、なっていなかったと思います。


 あの状況で、あのノリで、ウソ泣きをして、一番、面白くなる(話題になる)のは、絶対に、伊能(高橋一生)であって、その時、亀井に「あの天下の伊能社長が、アンタらのために、泣いてはるんやで!」とでも言わせて置けば、リアリティーは別にして、コメディーとしては、ちゃんと、成立していたはずなのに・・・何故、やらなかった(伊能を使わなかった)のでしょうか?

 
 わろてんか、相も変わらず、いつまで経っても(第100回を超えても)、謎だらけのドラマです。