詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

わろてんか(第112回・第113回)、藤吉・権利書・パーマ機1千台、隼也・通帳・マーチン・ショウ!


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 NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか(第112回・第113回)」は、キース・アサリが解散して、ひと月ほど経った頃、北村笑店から、伊能商会に移り、真面目に働いていた、隼也が、会社の電話を受けると、それは「マーチン・ショウ」の代理人からだった・・・隼也は、早速、伊能に報告するが、「ウチは、あちこちから、色々な企画が持ち込まれる。それを、ひとつひとつ、吟味するまで、話を進めてはいけない」と彼は、マーチン・ショウについて、特別な関心は、ないようだった・・・マーチン・ショウを諦め切れない、隼也は、単独で、代理人のジェイソン・ハミルと話をすることにし、通訳として、彼について来た、つばきとも出会う・・・隼也は、てんと風太に、北村笑店の25周年記念事業として、「マーチン・ショウをやろう」と勧めるが、てんは「代理人のハミルとの関係が、ちゃんと、構築されていないことから」、風太は「隼也が、伊能を説得出来ていないことから」、揃って反対をする・・・隼也は、もう一度、例の代理人・ハミルと会うため、通訳のつばきと、喫茶店で話をするが、彼女は、元々、友人の代わりに、臨時で雇われただけで、ハミルのことは何も知らないという・・・つばきは、父親の仕事の都合で、アメリカに10年もいたそうで、向こうのショウやミュージカルにも詳しく、そんな彼女と隼也は、自然と会話も弾む・・・夕方、隼也とつばきが、二人で歩いているところを、偶然、見掛けたリリコは、彼に「恋と仕事は、一緒にしたら、アカンで」と忠告し、ニヤニヤしながら、去って行く・・・ある時、伊能商会に、ハミルから電話があり、「手付金の5千円(現在の価値にして、1千万円)を支払わないと、ショウの権利が、他の興行主に渡ってしまう」と聞いた、隼也は、てんに、払ってもらおうと、頭を下げるが、彼女から「今のアンタは、功を焦っているだけや」と、相手にしてもらえない・・・隼也が、つばきに、マーチン・ショウの資料を見せてもらっている時、「周囲を誰一人、説得出来ない、僕の力不足や」と、彼は弱音を吐くが、「隼也さんは、間違っていない。諦めずに頑張ったら、必ず、夢はかないます」と、彼女が励ましてくれたので、隼也は、再び、マーチン・ショウを、日本で開催することに、意欲を燃やす・・・一方、歌子の店で、北村笑店の社史編纂の資料として、懐かしい品々が、テーブルに並ぶ中、かつて、亡き藤吉が騙されて買った、パーマ機の箱に貼ってあった、パーマをかけた外国人の絵を見た、てんは、あの時の藤吉と、今の隼也が重なり、嫌な予感でいっぱいになる・・・隼也は、藤吉が残してくれた、自分名義の通帳を、勝手に持ち出し、ハミルに、多額の手付金を払い、「マーチン・ショウの仮契約が済みました。北村笑店の役員会議で、社長の方から、提案してもらえませんか?」と、伊能に相談をする・・・てんや風太たちが待つ、北村笑店の事務所に、伊能と隼也がやって来る、そして、隼也が進めた、マーチン・ショウの仮契約の話となり、藤吉が隼也のために、残してくれた遺産が、今回の手付金に使われたことを知り、てんも風太も呆れ、伊能は「僕の監督不行き届きだ、僕が父親なら、彼を殴っている」と、頭を下げる・・・それでも、隼也は「日本人に、本物のショウを見せたかっただけ、間違ったことなどしていない」と思っていたが、ハミルのところに、いくら電話を掛けても、彼が不在であることから、やっと、自分が、詐偽にあったことに気付き、呆然とする・・・という、あらすじです。



 ここからは、わろてんか(第112回・第113回)の、筆者の感想ですが、旦那の藤吉が、ヒロインのてんより目立つ時代が、終わったと思ったら、今度は、息子の隼也が、ヒロインのてんより目立つ存在に・・・もしかしたら、いつか、放送されるであろう、わろてんかのスピンオフは、最も、目立っていた脇役「てん」が、主役になるのかも知れません。


 放送後、ネット上で、かなり叩かれていた、「藤吉の、最も代表的な負の伝説、北村屋(米問屋)の権利書を持ち出して、不良品のパーマ機、1千台購入事件」が、今回の第113回で触れられ、一応、「藤吉と隼也は似ている」というエピソードとして、再利用されましたが、どうせなら、あの1千台のパーマ機が、どう処理されたのか、回想シーンで描いてくれれば、「視聴者(ネット上)の指摘(批判)に対する、反論になって良かったのでは?」と、思わないこともないですが、過去のエピソードを、きちんと、再利用出来ただけでも、わろてんかにしては、上出来でしょう。


 筆者としては、パーマ機が一台だけ、そのまま残っていて、万丈目以来の、新たな犠牲者(風太?四郎?)が出るシーンがあっても、良かったかな、と思っていますが・・・。





 日本最大級の、映像配信コンテンツ数を誇る、「U-NEXT」は、NHK・朝の連続テレビ小説「わろてんか」も、視聴可能です(ダメ男・藤吉の負の伝説、パーマ機1千台事件を知らない、貴方に、ぜひ、オススメです)!

(本ページの情報は、18年2月時点のものです。最新の配信状況は「U-NEXTサイト」にて、ご確認ください)





 それでは、最後になりますが、わろてんかのダメさ加減を、最も象徴するものと言えば、単に視聴者を苛立たせるばかりの、センスの欠片もない、ナレーションの台詞ですが、最近、特に、酷くなってきているような・・・第113回の最後も、「(詐偽にあったと分かった、隼也に)あちゃー、大変なことになりました」って・・・本当に、大変なのは、仕事とはいえ、こんなこと、毎度、毎度、言わされ、「あちゃー」と思っているであろう、小野文恵アナの方でしょう・・・。