詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

anone(あのね)、第7話「海辺の、自動販売機のシーンが良かった」という、感想です!


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 日本テレビ「anone(あのね)」の、第7話を観て感じた、かなり、断片的な(まとまりのない)感想です。


 相も変わらず、視聴率的には、低空飛行を続けている、このドラマですが、毎回、「何気ない、名シーン」や、「何故だか気になる、妙なシーン」が、複数、散りばめられており、少なくとも、筆者は、「今期の冬ドラマの中で、最も、興味深い作品」だと思っています。


 ま、今期の冬ドラマの中で、「最も面白い作品」かどうかについては、言及を差し控えますが・・・。


 私が、この作品を、全面的に支持出来ない、最大の理由は、時折、脚本家が、得意顔で(もちろん、私の想像)、少し抑えた方がいい、センス自慢の台詞(箴言型と、ユーモア型の2種類)を乱発・・・それは、特に「ハリカと彦星の、ネットでの会話シーン」と、「ハリカと亜乃音の、1対1の会話シーン」の中に、多いような気がします。


 ただし、今回の第7話にあった、ハリカと彦星の「ボウリングの球は2万円、ボウリングのピンは、10本で2万円、つまり、同じ価格同士のせめぎ合い」という会話は、珍しく、面白かったですけど・・・。


 また、ハリカと亜乃音の、2人の会話シーンにも、大柄でも小柄でもない、ハリカのことを、何故か、「ちっちゃい」と思い込んでいる、亜乃音が「(また)ちっちゃくなった?」と、ハリカに真顔で訊くパターンは、例外的に、面白いですけど・・・。



 話は変わって、今回の「何気ない、名シーン」と言えば、亜乃音たちが、3度に渡って、人気のない海辺の、ジュースの自動販売機で、偽の千円札を、テストするシーンでしょう。


 ただ、それぞれが、砂浜を歩いているだけなのに、自動販売機に、千円札を入れているだけなのに、それを周囲が、見つめているだけなのに(チームとしての一体感があり)、何とも言えない、味のある、良いシーンに仕上がっていたと思います。




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 そして、今回の「何故だか気になる、妙なシーン」と言えば、ハリカの金を、バイト先のオバサンが盗み、ハリカから、「盗んだでしょ?」と詰め寄られ、「孫にプレゼントを買うの、いいじゃないのよ、このくらい!」と、無茶苦茶な反論をし、廊下に金をバラまき、ハリカが「(返してくれて)ありがとう」と、その金を拾い集めるという・・・この短いシーンの中に、「え?」と思うことが、いくつも・・・このエピソードに、何らかの意味があるとしたら、「彦星のために、偽札作りという、犯罪をしても構わない」と思っている、ハリカと、「孫のために、同僚の金を盗むという、犯罪をしても構わない」と思っている、このオバサンは、「同じ(それどころか、法的な罪の重さでいったら、ハリカの方が悪い)」という、ある種の皮肉が込められているのかも知れませんが・・・普通に、このドラマの脚本家の、坂元裕二氏が「こんな無茶苦茶なオバサンが、ハリカと、(今回のような)ちょっと普通じゃない、やり取りをしたら、面白くない?」と、軽い遊び心で、挟み込んでみただけかも知れません。


 最後になりますが、前回の終盤に登場した、彦星を助けたいらしい、若い女性・・・セオリー通りでいけば、今回の序盤に、いきなり、登場しそうなものですが、かなりの時間、再登場を引っ張ったうえ(何しろ、ただでさえ、一週、空いている)、「彼女は、彦星の同級生で、父親が、何らかの力を持っているらしい」という、情報が小出しにされただけ・・・こういうセオリー破りの構成は、「意外性があって良い」と、評価するべきなのか、それとも、「このドラマは、とにかく、何もかもが、思わせぶり!」と、批判するべきなのか、難しいところです。







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(本ページの情報は、18年3月時点のものです。最新の配信状況は「U-NEXTサイト」にて、ご確認ください)