詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

anone(あのね)第9話の感想「最終回への助走として、しっかりと、計算された回!」


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 日本テレビ「anone(あのね)」の第9話を観た、感想です。


 最終回を前にして、「彦星の命は?ハリカとはどうなる?」、「持本の命は?青羽とはどうなる?」、「偽札作りの責任は?亜乃音・中世古はどうなる?」という、「ファンが知りたい、3つのこと」について、それぞれ、助走となる印象的なシーンを織り込んだ、計算された回で、率直に、良い回だったと・・・ただ、助走は良くても、「ちゃんと、飛べるのか(飛距離は出るのか)?着地にも成功するのか?」については、最終回を観るまで、分かりませんが、大転倒したら、大転倒したで、話題にはなるでしょう(もしかしたら、K点越えの大ジャンプが、成功する以上に)。



 おそらく、ハリカと彦星の恋は、結ばれようが、結ばれまいが、どんな決着となっても、視聴者から「そんな感じかと思った」と言われてしまうのは、仕方ないでしょう(結局、方向性としては、2択でしかないので)。


 逆に、「偽札作りに失敗し、警察に追われる立場になってしまった、中世古」と、「過去の、死者まで出た、火事の原因が、自分だと気付いてしまった、陽人」の2人は、このドラマの脚本家の、「ステレオタイプの、キャラ設定はしたくない」という思いの、結晶みたいなところがあり、「中世古と陽人が、最終回で、どうなるのか?」は、筆者にとって、主人公の恋より、格段に、興味のあるところです。


 あと、興味があるのは、ハリカの話によく出てくる、「コトブキさん」が、最終回に、現れるかどうかとか・・・。



 話は変わって、このドラマのファンには、大きく分けて2つの派閥があり、派閥Aは「亜乃音の家を居場所にする、擬似家族の、ほんわかした日常を軸に、ハリカと彦星の恋を見守りたい」と思っている人たちで、派閥Bは「ほんわかした日常も、ハリカと彦星の恋も、余計だと思っており、中世古や陽人、西海や、青羽の家族のような、ちょっとオカシイ人たちが、普通じゃないことを、したり、言ったりするのが面白い」と思っている人たちで・・・もしかしたら、このドラマの視聴率が伸び悩む(観ても、よく分からない、と言われてしまう)原因は、本来、一緒にしてはいけない、別の話を、脚本家が欲張って、融合しようとしたことに、あるのかも知れません。



 最後に、このドラマのテーマは、「真実の人間愛」、「生きることの意味」だそうですが、このまま、テーマ倒れ(大風呂敷を広げただけ)に、終わりそうな予感・・・このドラマを通して、何かしらのテーマを、見出そうとするなら、「人生の偶然に、意味を求めたところで、答え(真実)なんか分からない」の方が、少なくとも、筆者には、シックリくる気がします・・・。


  
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