いい旅夢気分「千葉の房総で、蛭子が暴走スペシャル!」
テレビ東京・土曜スペシャル「いい旅夢気分」を観ました。ただし、私の中で興味があったのは、太川陽介&蛭子能収のバス旅コンビだけだったので、他は観ませんでした。当然、この記事で語るのは、この二人のことだけです。他の旅(旅人)に興味がある方々、どうもすみません。
オープニングは、蛭子に、太川と一緒の旅であることを伝えず、スタッフに変装した太川が、蛭子に失礼なことをするというドッキリ企画です。茶番と言われればそれまでの、雑な仕上がりですが、二人のファンなら、充分、楽しめることでしょう。
先週の「バス旅Z」後の、告知の時から話題になっていた、蛭子の暴言「千葉って旅する価値あるのかな?」は、番組の序盤で披露されました。
別に、編集(カット)したところで、番組の進行に問題はなかったはずですが、わざわざ、告知にまで使ってしまうところに、他のテレビ局にはない、テレビ東京の恐しさがあります。
小湊鉄道の始発駅で、蛭子はカツ丼、太川は、売店のおばさんオススメの「アサリ御飯」を購入しました。
その際、蛭子は「あっ、やっぱり、そういうの(地元の名物)。視聴者を引き付けようとして」と、らしい発言の後、「ほとんど、御飯じゃん!」と続け、「アサリも、いっぱい入ってるよ、失礼な!」と太川にフォローされます。
しかし、正直なのは蛭子で、嘘をついている(気を使っている)のが、太川なのは、上の写真を見れば、一目瞭然です。
冷めたカツ丼を食べながら、乗客の学生にインタビューする蛭子です。
「目的地がない?乗りに来ただけ?信じられないよ!」と蛭子は大袈裟に驚いてから、太川の方を向き、「わざわざ、コレに乗りに来たんだって!」と大きな声で、インタビューの結果報告をしました。
ナレーションの宮崎美子「菜の花畑の絨毯の上を走る小湊鉄道」
ゲストのさとう珠緒「春、まっさかりですね」
よく見ると、意外と灰色の地面が目立っていて、春はまだ、遠い感じがします。
電車内で、「今、千葉でどこか行きたい場所ある?」と太川、なぜか画面外から蛭子の笑い声、「今、話題のスポットあるんですよ」と珠緒、「・・・行きたいね、どこだろ?千葉にそんなところがあるなんて」と、再び蛭子は、千葉県民の神経を逆撫でするのでした。
最近、SNSを中心に話題になっているらしい、君津市にある亀岩の洞窟です。良い時間帯に行けば、光がハートを形成し、それは幻想的な光景が見られるそうですが、三人が立ち寄った時は、こんな感じです。
亀岩の洞窟の近くにある、新鮮卵が自慢のレストランで、蛭子はオムライスを注文します。
一応、「美味しいです」とは言ったものの、この何かが違う色味のケチャップについて、何度も触れる蛭子、おそらく、市販のケチャップで食べた方が美味しいはずという、裏メッセージが込められています。
南房総市の有名な花畑で、「せっかくだから、私をイメージした花束を作ってください。対決ですよ」と提案する珠緒、そして、バス旅コンビが作った花束がコレ・・・どちらも何となくパッとしないのは、珠緒をイメージしたせいと言ったら、言い過ぎでしょうか?
白浜イチゴ狩りセンターでは、蛭子も含め、出演者三人に加え、ナレーションの宮崎美子も、ここのイチゴを絶賛しましたが、その放送時間は、わずか三十数秒に過ぎませんでした。
一行が唐突に訪れた、踊りの先生の家で、このように、何度も帰りたそうな顔をしてしまう蛭子、きっと、失言が無かっただけでも良しとするべきなのでしょう。
今夜、宿泊するホテルの看板を見た、蛭子の台詞、「花しぶきね・・・・・・どういうことでしょうか?」は、「千葉って旅する価値あるのかな?」ほどの猛毒ではありませんが、充分、スパイスが効いています。
さとう珠緒に、どうしても外せない予定があったお蔭で、彼女より視聴者ウケするだろう、良い入浴シーンが撮れました。
「二人になると、自ずと話題は、バス旅の思い出に」と宮崎美子のナレーション、しかし、実際は、太川の方から、どんな思い出話が振られても、蛭子は、何も覚えていないか、「あーあー、そうだっけ」と話を合わせるだけです。
「仲が良いのか、悪いのか?バス旅コンビは永遠に不滅です」という宮崎美子のナレーションで、この千葉・房総の旅は締められますが、これはテレビ東京の、「他の番組にも、バス旅コンビ投入宣言」と受け取って、まず、間違いないでしょう。