たとえ、神に、罰されても
自惚れ天使は、美しい
まるでラファエロの絵画から
飛び出して来たようである
ちなみに、自惚れ天使の趣味は
自分の全身を、四方の鏡で眺めること
口癖は、「僕、天国一美しい」である
しかし、そんな思い上がった天使を
放って置くような、神様ではなかった
ある日、自惚れ天使は
神様に呼び出され、問答無用で
豚の鼻を付けられてしまった
ショックで立ち直れないかと思いきや
家に帰って、自分の姿を鏡で見た
自惚れ天使の感想は
「それでも、天国一美しい」だったと言うから
天晴れである