もがき虫の習性
もがき虫は
ただ背中を地面につけて
転がっているだけなのに
何の危険もないのに
想像で、水中にいるつもりになって
このままでは、沈んで行くと勘違いし
手足をバタバタさせ、もがき続ける
もがき虫は
疲れて眠ってしまった時も
夢の中で、やっぱり、溺れていて
寝惚けながら、必死に、もがき続ける
ちなみに、もがき虫の餌は
溺死することを恐れて
暴れている時
偶然、掴んでしまった
何か
また、ある昆虫博士の実験によると
実際、もがき虫を、水の中に沈めてみたら
普通に浮いてきて、水上を泳いだそうである
この皮肉な実験結果について
博士は、こう推察する
「日頃のイメージトレーニングの成果では?」