詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

月と星とピアニスト

 

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深夜、ある一流ピアニストが

両手で鍵盤を、思いっきり叩いたら

ジャーンと、大きな音がして

夜空の星が、全て墜ちました

 

月だけが残されて

ずっと、泣いていました

 

そして、ピアニストは

月しかない、夜空を見つめて

その罪深さに失神し

そのまま、気が触れてしまいました

 

「もう、ピアノは弾かない

 もう、夜は出掛けない」

誰と会っても、それしか言わなくなりました

 

月と星たちの

タチの悪い、イタズラとも知らずに

 

夜空に星が帰っても

未だに、正気に返らない

可哀想な、元ピアニストの話です