門
門がある、かなり大きい
門番がいる、かなり大きい
しかも、左右に1人ずつ
私は、門をくぐりたい
とにかく、中が見たくて仕方ない
だから、二人の門番をけしかけて
仲違いをさせてみた
予想以上の、激しい殴り合いが
延々と、十分以上続いた
やがて、右の門番が、左の門番を
完全に、戦意喪失させた
どうやら、殺してしまったようだ
勝者である、右の門番もボロボロで
私は、ここぞとばかり
傍にあった鉄の棒を使って
力の限り、ぶん殴ってやった
そして、私は、門を開けた
中に、足を踏み入れた
が、笑ってしまうくらい
そこには、何もなかった
本当に、何もありゃしない!
この門は、門のための門であり
あの二人の門番は
門のための、装飾に過ぎなかったらしい
門がある、かなり大きい
門番はいない、片方は、私が殺した
つい、さっきの話だ