蛙相撲概論~その代表的、決まり手について~
蛙相撲は
立ち合いで
お互いが飛びかかり
腹と腹がぶつかり合い
「ピターン!」という
大きな音が鳴らないと
取り直しである
顎や腹や前脚が
土俵につくと
負けになるが
後ろ脚の膝や脛が
土俵についても
勝敗とは無関係である
蛙相撲で
一番多い、決まり手は
相手の頭上に飛び乗って
そのまま土俵に、体を沈める
「ふみつけ」で
一番、蛙らしい決まり手は
相手が張り手をした時に
その手を口にくわえ
体をひねって、よろけさす
「くわえひねり」で
一番、観客が盛り上がるのが
この、くわえひねりの返し技で
相手の口の中の舌を掴んで
手前へと引っ張り
土俵にのめり込ませる
「えんまおとし」である