天使を、猟師が、鉄砲で撃ってさ
天使が、いっぱい、飛んでいた
猟銃で一人、私が撃ち殺した
記念に、死体を持ち帰ろうとしたら
怒った仲間の天使たちが
凄い勢いで、こっちに飛んで来た
躊躇らうことなく、威嚇射撃をする
慌てて、遠くへ逃げて行く、天使の群れ
現在、天使の死体は剥製となって
我が家の玄関の、靴箱の上に寝かせてある
特に、バチが当たったという事実もなければ
福がやってきた、という事実もない
大抵の客は、この天使の剥製を
気味悪そうに眺めて
次に、私を軽蔑の眼差しで見てから
無言で、帰って行く
ただ、それだけの話である