詩と寓話とシュールレアリスム

タイトル通りのテーマです。シュールな詩と寓話を書きます。たまに、ブログの話やテレビの話、日常生活にあったことを書こうとも思います。

天使を、猟師が、鉄砲で撃ってさ

 

天使が、いっぱい、飛んでいた

猟銃で一人、私が撃ち殺した

 

記念に、死体を持ち帰ろうとしたら

怒った仲間の天使たちが

凄い勢いで、こっちに飛んで来た

 

躊躇らうことなく、威嚇射撃をする

慌てて、遠くへ逃げて行く、天使の群れ

 

現在、天使の死体は剥製となって

我が家の玄関の、靴箱の上に寝かせてある

 

特に、バチが当たったという事実もなければ

福がやってきた、という事実もない

 

大抵の客は、この天使の剥製を

気味悪そうに眺めて

次に、私を軽蔑の眼差しで見てから

無言で、帰って行く

 

ただ、それだけの話である